by Tim Evanson

カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の研究チームが行った調査で、1日のうち座っている時間が長くあまり運動もしていないという人は、そうではない人に比べて生物学上の年齢が8歳ほど高いことがわかりました。調査対象は「高齢の女性」なので、男性や若い女性でも同じ傾向が出るかはまだわかりません。

Too Much Sitting, Too Little Exercise May Accelerate Biological Aging

https://health.ucsd.edu/news/releases/Pages/2017-01-18-too-much-sitting-too-little-exercise-accelerates-aging.aspx



この調査結果はAmerican Journal of Epidemiologyで公開されています。

Associations of Accelerometer-Measured and Self-Reported Sedentary Time With Leukocyte Telomere Length in Older Women | American Journal of Epidemiology | Oxford Academic

https://academic.oup.com/aje/article/doi/10.1093/aje/kww196/2915786/Associations-of-Accelerometer-Measured-and-Self

調査対象となったのは、閉経後の女性の健康に関する研究プログラムである「女性の健康イニシアティブ(WHI)」に参加する、64歳から95歳までの白人女性とアフリカ系アメリカ人女性、合計1481人。平均年齢は79.2歳、標準偏差は6.7。対象者の右の腰に加速度計を取り付けて「1日にどれだけ座っているか」「どれだけ運動しているか」を7日分測定しました。



by Clem Onojeghuo

測定結果からわかったのは、1日に10時間前後(8.5時間〜10.7時間)座っていて、中等度の強度以上の身体活動(MVPA)が40分未満の人は、白血球テロメア長が短いということ。MVPAが中央値だった女性については、座っている時間とテロメアとの間には関連がみられなかったとのことで、「あまり運動しない女性において、座っている長さとテロメアの長さの間に関連が見られる」といえます。

テロメアというのは、染色体の両端を保護する役割を果たしているもので、細胞が老化するとテロメアの長さは短くなってすりきれ染色体がほつれていきます。老化した細胞では、テロメアが短くなることが知られています。

「この研究により、座ってばかりいる生活習慣が細胞の老化を早めることがわかりました。暦の上での年齢と生物学上の年齢とは必ずしも一致しないのです」と語ったのは、論文の筆頭著者であるAladdin Shadyab博士。将来的には、男性や若い女性についても調査を行っていく予定だとのことです。



by Keith Allison