本作のセリフの妙にも着目

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 「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ、「マグニフィセント・セブン」(1月27日公開)が控えるイーサン・ホーク、「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」のジュリアン・ムーアが共演したハートフルコメディ「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」のトークイベント付き試写会が1月18日に都内で開催。コラムニスト、ラジオパーソナリティとして活躍するジェーン・スーがゲストとして登場し、音楽ジャーナリストの高橋芳朗氏と作品にちなんだトークを繰り広げた。

 米ニューヨークの大学で働くマギー(ガーウィグ)は、文化人類学者のジョン(ホーク)と出会い、またたく間に恋に落ちる。一方ジョンも、仕事ばかりで家に寄り付かない妻ジョーゼット(ムーア)に愛想をつかしており、マギーと再婚。数年が経ち、友人となったジョーゼットがジョンをまだ愛していると気づいたマギーは、“夫を前妻に返す”という突拍子もない計画を思いつく。

 スーは、「正直でいるということが本作を面白くしている要因。大人が正直になるのはすごくみっともないけどいいことだな、という映画ですね」と作品を評し、“恋敵”であるマギーとジョーゼットの関係性に注目。「マギーとジョーゼットが対立構造になるのではなく、この2人がいい友達になる」部分が本作の目新しさだと語る。本作でうだつの上がらないジョンを軽妙に演じたホークに対しては「『ビフォア』シリーズから情けない男を演じるようになって、ますます磨きがかかってきた。嫌われかねない役をよく引き受けたなと」と“ダメ男”ぶりを高評価。劇中のジョンの珍行動の数々に「お前は馬鹿か!」とツッコミを入れながら見ていたという。

 対する高橋氏は「キャスティングなのか演出がいいのか、マギーの選択をじっくり見ていける。奇跡的なバランスで成立していますね。視聴者に対して温かい目線で撮られている」と考察。劇中の音楽に目を向け「スカから始まるラブコメなんてない。スカは、マギーの生活のリズムを表している。また、マギーとジョンが結婚するシーンと山小屋のシーンでブルース・スプリングスティーンの『Dancing in the Dark』が流れるんですが、これはある種ジョンのテーマ曲。“Dancing in the Dark”はいわば五里霧中、ジョンが先のこと何も見えてないよ、ってことなんです」と見解を述べた。

 「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」は、「50歳の恋愛白書」のレベッカ・ミラーがメガホン。1月21日から全国公開。