今冬の連続ドラマの中で、独身アラサー&アラフォーOLが最も注目していた『東京タラレバ娘』(日本テレビ)の第1話が18日に放送されました。
ビデオリサーチによる視聴率は13.8%。続々スタートしている連続ドラマの中でも、トップをいく数字を打ち出しています。

原作は、30歳で独立し、正念場を迎えている33歳の貧乏シナリオライター・倫子が主人公。仕事も恋もどん底で、6年後の東京オリンピックのときも自分はひとりなんだろうか……と、やさぐれながらも、もがき生きる姿がコメディータッチに描かれている東村アキコさんのコミックです。

ドラマでは倫子は30歳の設定。それを演じているのは28歳の吉高由里子さん。倫子の高校時代からの親友で個室ネイルサロンを経営する香を榮倉奈々さんが、父親が経営する居酒屋を手伝う小雪を大島優子さんが演じています。恋愛や結婚なんてちょっとやる気だせばいつでもできる! と、仕事と“女子会”と称する飲み会で人生を消耗してきた彼女たちが、30歳を迎えて現実の厳しさに直面。これまでを振り返り、自己嫌悪に陥るも前向きに生きて行こうと決意するのが第1話でした。

累計発行部数180万部を突破している人気コミックだけに、原作ファンからは「30歳と33歳の悲壮感は全然違う」とブーイングも起こっていますが、「自分の数年後を見ているようで辛かった」「30歳になるのがこわくなった」という20代後半の独身OLや、「30歳は女の子じゃない、というセリフが刺さった」「後半、グサグサくるセリフに涙目になった」という30歳、そして「原作通り33歳設定でやったら、救いがなさすぎて観られなかったと思う」と分析するアラフォーも。

33歳設定の原作のヒリヒリ感や絶望感はかなり薄められていたものの、独身アラサーOLには、そこそこの痛みを与えた様子です。

原作通り、33歳のままにしたほうが絶対面白かったはずなのにという意見もありますが、彼女たちが30歳だからこそ、バッティングセンターで「これからまだまだいけるぞー!」とバットを振り回して叫んでも、素直に「うん、わかる、頑張れ」と観てられるのです。33歳だと、「いや、ちょっとまて。それでいいのか」ともやもやしてしまう。週のまん中、仕事でヘトヘトに帰って観るドラマとしては重すぎです。

だからといってこのドラマは「イタイけど面白いわ〜」と笑って観てればいいーーわけではなく、原作の厳しさと現実も汲み取りたいところです。3か月、ドラマを楽しんでいるうちに、刻々と人生は短くなっているのですから。

過去に〇〇してい「たら」、××してい「れば」こんなことにはならなかった……という“タラレバ”後悔は、できるうちが花です。アラサーを越えてくると、「歴史は変わらない。どんな人生を送ってきたところで、最終的には今と似たり寄ったりの生活をしているんだろう……」と思ってしまう人がグンと増えていきます。

高校時代、もっとしっかり勉強したら東大に入れたかもしれないとは思えないし、大学時代に医者や弁護士や不動産会社勤務の男性とつきあっていたら今はセレブ専業主婦だったかもとも思えないし、就職活動をちゃんとすれば大企業に入れたかもとも思えないし、あの株を買っておけば大富豪だったのに、とも思えない。

“タラレバ”は希望です。妄想という名ではありますが。でも、アラフォーになるとその妄想すら……なのですよ。

人生の余力がみなぎっているアラサーのみなさんには、そのたくましい“タラレバ”想像力を、ぜひ、未来に使って欲しい。今、婚活すれば、今、合コンに行けば、今、告白すれば、今、仕事を頑張れば、今、留学すれば、転職すれば…。

動かなければ、すぐにアラサー超え、アラフォー超えです。そうすると瞬発力は格段に下がります。相当な気力と努力がないと、「これからまだまだいけるぞー!」とバットを振り回せなくなるのです。

『逃げ恥』の百合ちゃんは「若くてかわいいものしか価値がないという呪いを自分にかけないで」と20代の女性に諭していましたが、漫然と年を取っていいってことじゃないですからね。

アラサー、頑張り時です!

「30歳は地獄だった」「結婚した」「仕事を選んだ」etc.その2では、アラサー時代に“タラレバ”していたアラサー超えのみなさんに、当時の自分と今の気持ちについて聞いてみました。