連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第16週「届かぬ心」第88回 1月18日(水)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり


88話はこんな話


「思いと行動がままならない時 そんな時こそほんとうは立ち止まるべきなのです。見つめ直すべきなのです」
と天国からはなさん(菅野美穂)が心配しているが・・・すみれ(芳根京子)とさくら(井頭愛海)の距離は離れていくばかり。
母の愛に飢えたさくらの想いはすっかり二郎(林遣都)のほうに向いてしまった。

「ひそかなひそかな恋がいまはじまろうとしています」(はな)

ええねえ、夢があるってまぶしいわ


なんと明美(谷村美月)がヨーソローの常連で、仕事終わりに、女ひとり一杯飲むというかっこいいことをしていた。店で二郎のドラム演奏を観て、↑こうつぶやく。
87回で、好きなことと仕事についてちらりと匂わせたと思ったら、88回で、プロとアマチュアの間にいる
存在として二郎を描いた。二郎は、未だプロのドラマーではなく、生きていくために港で働いていた。
「まだプロやないからな、でも・・・」「東京で勝負するそれがわしの夢や」と夢を語る二郎にすっかり夢中なさくら。
二郎はさくらの誕生日を覚えていて、その日は店に来るといいと誘う。二郎、さくらに誕生日を聞いたのは、気があったからなのか・・・なかなかやるな。

なにが楽しいてあんなおしゃべり女と机並べてちまちまちまちませなあかんのや


夢とは関係なく、生きていくために働いているのは、新入社員の西城(永瀬匡)。
男会(タノシカ)の飲み会に参加した西城は酒癖が悪くつい本音↑を吐露してしまう。それにしても酒癖が悪く危うい。「タノシカ」という名前を「くっだらねえ・・・」と吐き捨た後、自分と同期の中西直政(森優作)の名前を足して「タノシカナイ」となかなかうまい(ひどい)けど、傍若無人過ぎ。
それにしても脚本家が「タノシカナイ」から逆算して一朗と直政のネーミングをしたかと思うと、頭が下がる。

西城VS 武ちゃん


大急の顔になる展示をどうするか意見を求められた西城は、「夏言うたら祭り・・・」と言うと反応が悪く、すぐに「ありきたりですよね」と取り下げる。次に「河のせせらぎが聞こえてくるような・・・」と言ってもやっぱり反応が悪く、またすぐさま「新鮮味がないですよね」と切り返す。このパターン、84話の武ちゃんと同じ。これではますます武ちゃんが西城を意識してしまうではないか。
そのあと、紀夫と西城が一緒に出ていって、「なしか!」と掌で顔を覆い、女たちに「へ・・・」「ぷ(笑)」などのリアクションで一笑に付されてしまった。がんばれ武ちゃん。

今日の、昭一


「君の名は」って言った。正確には「君の名は?」。それに「君の名は」だったら朝ドラのほうが先。91年に鈴木京香主演で放送されている。
(木俣冬)