18日、中国政府が大気汚染の隠蔽工作を始めたとのうわさが広がっていたが、実情は異なると関係者は話している。写真は大気汚染に覆われた河南省鄭州市。

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2017年1月18日、澎湃新聞網によると、中国気象局が大気汚染警報を中止すると報じられ、隠蔽(いんぺい)工作ではと話題になっている。同局は「合同発表体制の調整のため」と説明している。

17日夜、SNSで1枚の写真が話題となった。「大気汚染予報・警報業務の一時中止に関する通知」という公文書を撮影したもので、ネットユーザーの間では「深刻な汚染を隠そうとする政府の隠蔽工作ではないか」とのうわさが広がっている。

中国気象局関係者に取材したところ通知は実在するものと認めたが、隠蔽工作ではなく政府の気象部門と環境保護部門との擦り合わせを行うためだと明かした。現在、中国の大気汚染予報は気象局系統が発表するものと環境保護局系統が発表するものとの2種類があるが、前者は視程(肉眼で物体がはっきり確認できる距離)とPM2.5濃度に基づいて判定するが、後者は大気汚染指数(PM2.5やPM10、二酸化硫黄など各種汚染物質の濃度から算出)に基づいている。

そのため気象局はオレンジ警報を発令しているのに、環境保護局はより深刻な赤色警報を発令しているという食い違いが生じるという。これでは市民を混乱させてしまうとのことで現在、両部局は統一基準で発表できるよう調整を進めている。それまでは予報の発表は控える方針だという。(翻訳・編集/増田聡太郎)