地球の平均気温が2014年、2015年に引き続き2016年も最高記録を更新したことがわかりました。

2016 marks three consecutive years of record warmth for the globe | National Oceanic and Atmospheric Administration

http://www.noaa.gov/stories/2016-marks-three-consecutive-years-of-record-warmth-for-globe

NASA GISS: NASA News & Feature Releases: NASA, NOAA Data Show 2016 Warmest Year on Record Globally

https://www.giss.nasa.gov/research/news/20170118/

アメリカ海洋大気庁(NOAA)とNASAは、2017年1月18日に2016年の世界の平均気温をそれぞれ個別に発表しました。いずれの発表でも2016年は「観測史上最も暑い年だった」とのこと。

NOAAの発表によると世界の平均気温がセ氏14.83度(カ氏58.69度)で、最高だった2015年度を0.04度上回りこれで、2014年から3年連続で観測史上最高記録を更新し続けたことになります。

最も古い観測記録が残る1887年からの地球の平均気温の推移は以下の通り。年によって増減はありますが、気温の上昇傾向は明らかで、2014年以降は下がることなく増加していることがわかります。



NOAAによると2016年の海面温度は平均値よりも0.76度高く、北極圏での海氷の溶けるスピードはかつてないほどで海氷面積は392万平方キロメートルと1979年の観測以来最小になったとのこと。また、南極の海氷は431万平方マイル(約1100万平方キロメートル)で観測史上2番目に小さくなったと発表しています。

一方、NASAも気候変動を調査するために地球規模の気温変化を観測し続けいています。NASAが公開する以下のムービーを見れば、年々、地球の気温が高まっていることがわかります。

NASA's Analysis of 2016 Global Temperature - YouTube

NASAが発表する10年ごとの平均気温のグラフでも、地球の気温が上昇傾向にあることがわかります。NASAのゴダート宇宙実験研究所のギャビン・シュミット氏は「毎年最高記録を更新するとは予想していませんが、長期的な上昇傾向にあることは明らかです」と述べています。



なお、NASAによると2016年の温暖化の要因はエルニーニョ現象によるところが大きく、2017年は平均気温が低くなる可能性がありますが、人間の経済活動にともなう二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が続く以上、地球の温暖化傾向が止まることを意味しないとのこと。

2017年1月20日に就任式を迎えるドナルド・トランプ次期アメリカ大統領は、「温室効果ガスと地球温暖化との因果関係は疑問だ」「気候変動は中国のでっち上げだ」と主張して、地球温暖化対策を行う国際的な枠組みのパリ協定からアメリカを離脱させると主張しています。中国に次ぐ世界第2位の二酸化炭素排出国であるアメリカがトランプ政権下でどのような政策を採るかは、今後の地球の平均気温の行方にも少なくない影響を及ぼしそうです。