中国人旅行客による爆買いが過去のものになりつつある。訪日中国人客は今なお増加傾向にあるものの、中国人客の消費額は大きく落ち込んでいるためで、百貨店などでは免税売上高が前年割れとなっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客による爆買いが過去のものになりつつある。訪日中国人客は今なお増加傾向にあるものの、中国人客の消費額は大きく落ち込んでいるためで、百貨店などでは免税売上高が前年割れとなっている。

 観光庁が17日に発表した訪日外国人消費動向調査によれば、2016年10-12月期における中国人客の1人あたり旅行支出は21万4136円(速報値)で前年比21.6%減となった。16年暦年でも前年比18.4%減となり、中国人客の旅行支出が減少傾向は鮮明となっている。

 香港メディアの南華早報は18日、中国人旅行客が訪れた場所は「棚から商品が消える」といった光景はすでに過去のものとなっており、爆買いによって潤った「良き日々」はもう戻ってこない可能性があると伝えている。

 記事は、日本を訪れる中国人旅行客の消費が減少している理由について、有識者の見解として、まず「円高」を挙げ、円高によって旅行コストが押し上げられたことが消費減少につながったと指摘。再び円安が進行する可能性があり、そうすれば消費が再び増加に転じる可能性はあるとしながらも、もう1つの理由は「中国人が過去に爆買いした製品はすでに中国でも購入できるようになり、リピーター客たちは買い物以外の旅を求めるようになっていること」を挙げた。

 続けて、中国人旅行客の日本滞在中の消費が「モノ」から「コト」へと変化していることは、高級レストランやホテルにとっては商機につながるとしながらも、免税店にとっては「楽観視できない」事態であると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)