世界的な影響力を持つアメリカのグラフィックデザインの業界団体であるAIGAでは、過去10年近くにわたって会員企業に対して給与に関するアンケートを行ってきました。このアンケート結果をより強化すべく、2016年にはGoogleと提携してアンケート調査を行っており、その集計結果を「Design Census 2016」として公表。デザイナーの給料・労働時間・労働満足度などの赤裸々なデータが見られるようになっています。

Design Census 2016

http://ds-2016-staging.winfieldco.com/#!/results/



最初のページに表示されているのは、調査対象となった全ての企業のデザイナーの平均年収。回答者数は8473人で、平均年収は6万7428ドル(約760万円)。年収2万5000〜5万ドル(約280万〜570万円)を受け取っているデザイナーの割合が最も多く(31%)、その次が年収5万〜7万5000ドル(約570万〜850万円)を受け取っているデザイナーたち(29%)となっています。対して、回答者の9%が年収2万5000ドル(約280万円)以下しか受け取っておらず、20万ドル(約2200万円)以上を受け取っているのは全体のわずか1%とのこと。



ページの左には「CLOSE」、下部には「BENEFITS」、右には「FILTERS」と表示されています。「CLOSE」をクリックすると調査データの表示が終わり、「BENEFITS」をクリック(画面下部のボタンをクリック)すると次の調査データが表示され、「FILTERS」をクリックするとデータにフィルターをかけられます。「FILTERS」をクリック。



すると、画面右側にフィルターが表示されます。フィルターは上から「ETYNICITY(民族性)」「GENDER(性別)」「LOCATION(場所)」「ORGANIZATION TYPE(組織の種類)」「ORGANIZATION SIZE(組織の規模)」「ORGANIZATION INDUSTRY(組織の属する産業)」の7種類あります。



試しに、「ETYNICITY」で「Asia」、「LOCATION」で「Japan」と入力して日本のデザイナーの給料事情を調べてみると……



以下の通り。アジアの日本で働くデザイナーでアンケートに回答したのはわずか9人ですが、その平均年収は4万9922ドル(約560万円)となっています。その内訳を見てみると、78%が2万5000ドル〜5万ドル(約280万〜570万円)となっており、回答数がわずか9人と平均を取るにはあまりに少なすぎるデータ量である点をふまえても全世界のデータとは異なるかたよりを示しているように思えます。平均年収が全世界平均よりかなり低く、中間層の年収5万〜7万5000ドルを受け取るデザイナーがおらず、7万5000ドル以上を受け取るデザイナーが複数人存在する点が気になるところ。



続いて表示されるのは各企業でデザイナーが受けられる保証について。有給休暇や医療保険、育児休暇などがランクインしています。



デザイナーたちの最終学歴は以下の通りで、学士号取得者が全体の68%、修士号取得者が全体の18%。



週の労働時間は平均が44時間で、全体の42%が30〜40時間と回答。週70〜80時間労働をこなすデザイナーも全体の2%(約190人)存在しています。



日本のデザイナーのみにしぼって労働時間を見てみると、週の平均労働時間は42時間に減少したものの、週50時間以上働いているデザイナーの割合がかなり増えました。



仕事に対する満足度を調査したところ、全体の80%が「満足している」と回答。



デザインの未来について記述してもらったところ、最も多く登場した単語が「digital(デジタル)」でその回数は605回。デジタル以外の頻出単語は多い順に「interactive(300回)」「simple(231回)」「exciting(166回)」「human(159回)」「innovative(159回)」「experience(140回)」「inclusive(131回)」「clean(130回)」「design(126回)」となっています。