「かもめ食堂」の荻上直子監督の5年ぶりの新作

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 生田斗真が主演した荻上直子監督作「彼らが本気で編むときは、」の完成披露イベントが1月18日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、第67回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門とジェネレーション部門に正式出品されることが発表された。当初はパノラマ部門のみに出品申請をしていたが、同映画祭のプログラムディレクターの目にとまり、「ティーンエイジャーに見せたい映画」との理由で、異例の2部門での上映決定となった。

 同映画祭には、荻上監督と生田のほか、共演の桐谷健太、柿原りんかちゃんの4人が参加することが決まっており、生田は「我々、この映画を持ってベルリンに行ってまいります」と報告。「トランスジェンダーの方を題材にしているので、海外の方が、日本の文化の形をどういう風にご覧になってくれるのか興味があります」と期待を寄せた。

 「かもめ食堂」の荻上監督が5年ぶりにメガホンをとった本作は、トランスジェンダーのリンコ(生田)と、育児放棄された少女トモ(りんかちゃん)、リンコの恋人でトモの叔父のマキオ(桐谷)が織り成す奇妙な共同生活を描く。

 本イベントには荻上監督と生田をはじめ、共演の桐谷、りんかちゃん、ミムラ、門脇麦、田中美佐子が出席した。生田は開口一番、「はっきり言って傑作です。荻上直子監督の本気と、僕たち俳優陣の本気を受け取ってほしい」と熱くアピール。一方の荻上監督も、「5年間、毎日毎日ずっと映画が作りたくてしょうがなくて、このような素晴らしいキャストの皆さんと、素敵な映画ができたと思っています。100%ワガママを通して、やりたいことを全部つめこんだ映画になっております」と感無量の面持ちで語った。

 劇中で恋人同士を演じた生田と桐谷は、イベント中も仲睦まじい様子を何度も見せ、集まったファンを喜ばせた。「演じる上で意識したこと」を問われた桐谷が、「4年前くらいに(生田と)ドラマで共演していたので、2人しか出せない空気感が出せたらいいなと思った」と言えば、生田も「(空気感)出ちゃったよね」とニッコリ。さらに「チュウしちゃったし」と見つめ合い、笑いを誘った。

 イベント終盤には、生田が昨年11月に死去した女優のりりィさんが出演していることに触れ、「僕が自信がなくて『どうしようかな』と思っている時に、りりィさんが近づいてきて『すごく素敵よ。大丈夫よ』と言ってくれて、勇気づけられた。すごく大好きな先輩です。りりィさんに拍手をしていただいてもいいですか?」と語りかけると、客席から温かい拍手が注がれた。「彼らが本気で編むときは、」は2月25日から公開。