モデルの中村アンさんや女優の榮倉奈々さんなど、筋肉を鍛えて美しいボディラインを保っている“美トレ女子”。健康的で引き締まった体が魅力的です。

ジムに通ったり、厳しいトレーニングが必要なのでは? と思う人も多いでしょうが、バレエ用品メーカー「チャコット」のスタジオで、パーソナルトレーナーを務めていた鈴木謙太郎さんによると「ポイントさえ押さえれば筋肉を美しく鍛えられる」そう。

というわけで、鈴木先生に“美トレ女子”に向けたトレーニング方法を伺います。1回目は理論編。美しく筋肉をつけるためのコツをご紹介します。

「チャコット」スタジオで、パーソナルトレーナーを務めていた鈴木謙太郎先生

そもそも筋肉はなぜ必要?

--筋肉はなぜ必要なのでしょうか?

鈴木謙太郎(以降、鈴木):体の筋力のバランスを保つことが美しいボディラインを保つために必要です。「抗重力筋」という重力に抗うような筋肉をつけると、体が温まる温活につながり、代謝を促します。週1でも60分ほど筋トレをすると、体が変わるのをきっと実感できます。

アラサー女子が意識したほうがいい部位は?

--アラサー世代の女性は特にどの部分の筋肉を意識すればよいのでしょうか?

鈴木:腹筋、背筋、ヒップの3部位を意識しましょう。これら3部位は体のなかでも大きな筋肉です。3部位を意識して、力を入れて立つだけでも美姿勢が保てます。

特に30歳を過ぎた方は、1年で1%ずつ代謝が悪くなっていることを知ってください。気が付いたら太りやすくなった、体重は変わらないけれど、以前よりスタイルが悪くなった、という実感を得てからパーソナルクラスにくる女性がとても多いんです。理由はこの1%ずつ落ちている代謝を放っておいてしまったことなんですね。

1年で1%と聞くと、さほど大きくない数字にも聞こえます。しかし3年、5年と経つうちに思い通りの体型を維持できなくなってしまったという女性が多いのも事実です。行住座臥(ぎょうじゅうざが)、胴回りの大きな筋肉を意識して行なう日常の動作は、すべてが美トレの宝庫だと考えましょう。

体を動かすことから始めよう

--よく「部分痩せ」と言いますが、可能なのでしょうか?

鈴木:力を入れ、そのあとにくる脱力感を上手に利用すれば、部分痩せも可能です。気をつけたいのは、女性は男性よりも、関節が緩いということ。柔軟性があると怪我をしにくいというメリットがありますが、力を入れても分散されてしまうというデメリットもあります。体が柔らかいが故に、強い力を入れるのが苦手で、脱力ががいまいち理解できない。こんな場合でもまず体を動かしてみることから始めましょう。

--筋力がある女性はなぜ美しく見えるのでしょうか?

鈴木:欧州の有名ブランドのデザイナーの女性が、「90代になってもハイヒールを履くために筋力をつけたい」と言っていたインタビューを読んだことがあります。美トレを始めるきっかけとして「階段を降りるときに筋力低下を感じたから」と話す女性も多いです。美しい筋肉をつけようという意識が、颯爽とした活動的な姿につながるのかもしれません。

次回から美トレの実践編がスタートします。お楽しみに!

(パツワルド敬子)

<プロフィール>鈴木謙太郎(すずき・けんたろう)
パーソナルトレーニング専門ジム「Mind Body」代表として、バレエ・ヨガ教室を行うチャコット渋谷スタジオにて「特別講座』を担当していた。トレーニングの指導を主にプロ・アマチュアスポーツでの現場で活動し、高校野球では甲子園初出場、大学バスケットボールでも大学選手権優勝に貢献するなど、チームの意識・体力の引き上げ、育て上げる手腕が評価されている。女性誌等で「肩こり・猫背改善とトレーニング」も執筆。