中村は会見の席で、「『あいつがいて良かったな』と言われるように、ジュビロのために身を削ってでも貢献したいです」と語った。

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 中村俊輔が1月13日、ヤマハスタジアムにて磐田の新加入選手記者会見に臨んだ。その会見後に応じたTV、報道陣との一問一答をまとめた。
 
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――これまでとは異なるユニホームを着た感想は?
 
 さっき川又から『似合わないね』って言われたんで、『お前もな』と返してやりました(笑)。でも過去にもセルティックの緑と白のユニホームを着た時、最初、自分ではしっくりこなかったけど、プレーをして、チームに貢献していくうちに、自分色に染まっていった。そうなっていければ良いかなと感じています。
 
――磐田への移籍を決断した決め手は?
 
 これだ、というのはなく、少しずつでした。やはりまず名波さんの存在が大きかったです。服部さんもですが、以前に一緒にプレーしていたというのは大きく、名波さんがおっしゃられていたように、別に代表の遠征中に普段部屋を行き来するような間柄ではなかったけど、グラウンドに立てば、人間性のところで分かり合えたり、感じ合えたりするところがあります。
 
 名波さんは何より選手のことを一番に考えてくれていると感じます。現役時代も自分のプレーだけを考えず、どうしたら味方が良いプレーをできるのかを考えて、チームの状況を察知して、今なにをすべきなのかを判断していました。客観的な立場に立って、全体を見てくれていました。
 
――磐田のファンにひと言、お願いします。
 
 期待は感じています。すべてに応えるのは難しいですが、やろうと思っていることはできるはずです。そのためにも、まずしっかり準備を整えます。年齢的にはあと何年もできるわけではないので、今季のスローガンの『つなぐ』という意味でも、いろいろと考え、若い選手だったり、ベテランだったり、何か感じてもらえるものをチームに還元していきたい。

 名波さんに長い間、監督をやってもらうためにも、それにジュビロが強くなり上に行くためにも、短い時間だとしても『あいつがいて良かったな』と言われるように、ジュビロのために身を削ってでも貢献したいです。
――静岡の印象は?

 昔からサッカー王国と言われ、ファンの方の目が肥えている印象があります。個人的には若い頃、ここ(ヤマハスタジアム)でやられた印象が強く残っています(苦笑)。サッカー専用スタジアムでファンとの距離も近く、そういったホームの利を生かし、1点取れたら3点ぐらい行けるんじゃないかという雰囲気を、ファンの方と共有し合いたいです。

 一方で、相手チームにはあのスタジアムでプレーするのは嫌だなというアウェーの雰囲気を作れるようにしたいです。監督やコーチから教えられるより、そういったプレッシャーを受けることで選手が伸びる面もありますから。
 
――改めてですが、名波監督からの“口説き文句”で心に響いた言葉を教えてください。
 
 名波監督から言われて心に残っているのは、一番は『待っている』というそのスタンス、それに俺の人間性を見ているということ、あと年齢は関係ないということ、その3つで十分でした。ただ、それですぐ決断したわけではないです。これまでいたチームで、っていうのが、やはりその気持ちがありましたから。だからジワジワ、とです。その間に、状況も変わっていきました。自分がしなければいけないことが、このクラブにはたくさんありました。
 
――これまでの移籍とは、少し意味が異なるのでは?
 
 イタリアに行く時は完全に挑戦でした。当時はセリエAが一番強く、ヒデさん(中田英寿)からも刺激を受けて、自分に足りないものがそこにあったから。セルティックに移籍した時は、チャンピオンズ・リーグに出られることと、ストラカン(当時の監督)が自分のサッカー感を好んでくれたことが大きかったです。