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by RobertG NL

光の刺激は視覚で受け取るものですが、中には光の刺激を受けると同時に音が聞こえるという人がいることがわかりました。その数は研究によると22%、およそ5人に1人ほどだそうです。

A deafening flash! Visual interference of auditory signal detection

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1053810016303336



Listen with your eyes: one in five of us may 'hear' flashes of light | Science | The Guardian

https://www.theguardian.com/science/2017/jan/17/listen-with-your-eyes-one-in-five-of-us-may-hear-flashes-of-light-synaesthesia

これが実際にどういうことなのか、The Guardianがデモ映像を公開しています。説明が行われないためわかりづらいのですが、短いモールス信号が「光のみ」「音のみ」のいずれかで2回流れ、そのあとに2つが同じものだったかどうかが「Different」「Same」と表示されます。

Saenz Koch Demo - YouTube

ロンドン大学とキングス・カレッジ・ロンドンの研究者によると、テストに参加したのは40名。デモ映像で光のモールス信号が流れているとき、かすかではあるものの音も同時に聞こえていると答えた人が22%いました。研究者は、これをV-EAR(Visually-Evoked Auditory Response:視覚刺激による聴覚喚起)と表現しています。

V-EARは、視覚刺激を音として内部的に再現することで聴覚の能力を高めているのではないかと考えられていますが、あえて無意味な光と合わせたモールス信号音を聞いたときは、光に喚起されて感じた音がノイズとなって本来聞くべき音の邪魔をしてしまい、V-EARの人は識別率が下がったとのことで、「聴覚」とV-EARは独立した存在だとみられます。

論文の筆頭著者でロンドン大学のエリオット・フリーマン氏は、潜在意識下でV-EARが発揮されることにより、実際の音の検知・識別が妨害されているのではないかと指摘しました。

なお、これとは別に音楽家グループに同様のテストを行ったところ、V-EARの人がもっと多かったそうです。ただし、V-EARが先天的なものなのか、それとも何千時間も練習を重ねているからこそ後天的に得られたものなのかはまだ未解明だとのことです。