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大日本印刷は、耐候性、耐摩耗性に優れた「DNP超耐候ハードコート転写フィルム」の加工性を改良し、自動車のサンルーフなどに対応できる曲面樹脂ガラスを開発した。

同曲面樹脂ガラスは、ポリカーボネートなどの樹脂の押出しと同時に「DNP超耐候ハードコート転写フィルム」を転写し、その後に曲げ加工を行ったもの。そのため、成形した後にスプレー塗装などでハードコート層を形成する従来の方法と比較して、加工コストを抑えるとともに製造工程の短縮が可能となる。また、重量は一般の珪酸ガラスの約半分と軽量化を図ることができる上、透明性は一般のガラスと同等を保持しているという。樹脂ガラスは耐衝撃性も高く、一般のガラスと比べて割れにくいため、安全面でも利点があるということだ。開発の背景としては、世界的に自動車のCO2排出量規制などは強化される傾向にあり、排出ガスの低減や燃費の向上のために、ポリカーボネートなどのプラスチック製の樹脂ガラスは軽量化が求められる自動車に使いたいというニーズが高まっていることが挙げられるという。

樹脂ガラス用の「DNP超耐候ハードコート転写フィルム」は、ポリカーボネートなどの樹脂の表面に転写することで、太陽光や風雨などに対する耐候性と傷などへの耐摩耗性を向上させるもので、DNPはこの製品を転写した樹脂ガラスを2016年2月に発売し、産業用途向けに上市している。今回の改良では、同フィルムのハードコート層の曲面への追従性を向上させ、自動車のサンルーフなどに使用可能な曲面樹脂ガラスが開発された。これにより、曲面の最大直径160mmの円弧(半径80mm)までの曲げ加工が可能となったということだ。

また、この曲面樹脂ガラスを使用した製品が、1月20日まで東京都・お台場の東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド」のDNPブースに出展されるということだ。

(シマダマヨ)