男子高校生のカバンに付いたキーホルダーをガン見してきた
駅で前を行く男子高校生のカバンに、そのスポーツ刈りとは似つかわしくないクマのキーホルダーが目にとまったこと、一度や二度ではありません。そのたびに「彼女からもらったのかな」と勝手に想像をめぐらせてはほっこりした気持ちになるのです。
そんな男子高校生のキーホルダー、今までチラ見しかしてこなかったけれど、彼らは具体的にどのようなキーホルダーをつけているのかが気になり、駅前に張り込み、ガン見してきました。
存在感でかいぬいぐるみが多数
不動のディズニー系人気！
・グーフィーのぬいぐるみ（つけてた男子は中学生かも）
・チップとデールのぬいぐるみ
・ミッキー型の金属
・リトルグリーンメンのぬいぐるみ
動物のぬいぐるみも多い
・青いパンダ
・サメ（友人のプロファイリングによると、修学旅行でUSJに行ったときに買った）
・こどもペンギン
・クマ（カップルで色違いだったかも）
・ヒョウ
・ラスカルのぬいぐるみが5つくらい！（大人しそうなメガネ男子）
・イヌ
・サッカーのユニフォームを着たクマ
・髪ふさふさでピンクのギズモみたいなやつ（『トロール人形』だと思う。ぬいぐるみではなく硬いかも）
その他
・お守り
・キューブの形したやつ
一時間も張り込んでいないにも関わらず、男子高校生のカバンに揺れる多くのキーホルダーを発見。
予想どおり、ディズニーのキャラクターは、その短時間で4人がつけていたので人気度高めに思えます。それらの多くもそうだったのですが、存在感の大きな「ぬいぐるみ系」が多いという点が印象深かったです。
カップルらしく並んで歩くふたりのカバンに、それぞれクマのぬいぐるみのキーホルダーを発見。同じもので色違いだったように見えました。まったくもって余計なお世話ながら、それを捨てる日が来ませんよう、おばさんは願っています。
あらいぐまラスカルのぬいぐるみを5つくらいつけた男子は、今回の企画にあまりにマッチングしていて大拍手！
そのラスカル男子もそうでしたが、見た目はおとなしそうなのです。
キーホルダーをつけている男子高校生は、先生にタメ口をきいて肩を組んで歩いたり、数年後に卒業アルバムをめくれば、校歌しか書かれていないページにまで自分だけなぜか写真が載っているイケイケな風貌か、または部活命のモテモテスポーツマン…とは限らなかったのです。
皆さんの高校時代は、どんな男子がどんなキーホルダーをつけていましたか？
やっぱり彼女〜？男子高校生のキーホルダー事情
やはり彼らがキーホルダーをつけた理由も気になります。
周りの男性に、高校時代カバンにつけていたキーホルダーと、それをつけた理由を聞いてみました。
「カトちゃんケンちゃんのカトちゃんのキーホルダー。お父さんからもらったから、なんとなくつけていた」（30代/ライター）
反抗期の子どもが毎日使うカバンに自分があげたキーホルダーをつけていて、親御さんはとても嬉しかったはず！
「ペットボトルのお茶のおまけについていたキーホルダー。友達が勝手につけた」（30代/美容師）
その場のノリや流れでカバンにつき、外す理由もないからなんとなーくずっとつけてあるということも、けっこうありそうですね。
「外国のロックスターのもの。レアものをさりげなくつけて優越感に浸りたかったのかもしれない」（50代/会社員）
自分で用意し、さりげなさを演出していた模様。現代の男子高校生がつけている「ぬいぐるみキーホルダー」は、さりげなさどころか存在をアピールしている風にすら感じるので、逆ですね。
「ベティちゃんのキーホルダー。自分で買った。目立ちたかったから。」（60代/会社員）
今度はまた一転して、ストレートに目立ちたいからとのこと。
筆者も高校時代、身につけるものを選ぶときの基準は、可愛いかどうかに加え、それが目立つかどうかという点もあったことを思い出しました。
髪の色も明るくしたいし、カバンや上履きにも落書きしちゃうし、目立ちたい年頃なのですよね。
「中学の修学旅行で買った舞妓のキーホルダー。可愛くて気に入っていたから」（20代/会社員）
だらしのない筆者ならではの意見かもしれませんが、自分で買ったキーホルダーって、いつの間にかなくしてしまうものの代表格。中学時代に買ったそれを高校のカバンにつけているのは大切にしている証拠。けっこうなお気に入り具合が伺えます。
恋人からもらって、本当は恥ずかしいけれどつけている…という意見ばかりかと思いきや、わりと積極的にキーホルダーをつけている模様。また、ベティちゃんや舞妓さんなど、可愛い系も人気のようですね。
筆者が駅前で見たラスカル男子に、ラスカル大好きな彼女（もはやラスカル似）の姿を勝手に想像していたのですが、彼も自分でゲームセンターとかで獲得して、自分の意思で5つものラスカルをつけているのかもなぁ…。
「アイデンティティ」の主張が重要だった高校時代
30歳間近の今、自分が身につけるものを選ぶときは、年齢的に恥ずかしくないかという点を最優先で考えます。でもそうだ、高校時代は前述のとおり可愛いかどうか、目立つかどうか、そしてそれらに加えて、周りに「自分の一部」と思ってもらいたいものかどうかが重要でした。そういうのをアイデンティティと呼びますよね。
キーホルダーをつけた男子高校生たちも、それを自分で選んでいるとしたら、彼らもキーホルダーでアイデンティティを主張しているのかもしれません。そんな風に言われたら恥ずかしいか。
（武井怜）
