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by Jennifer Boyer

アメリカ軍の機密情報をWikileaksへ漏洩したとして、2013年8月に禁錮35年に処されたチェルシー・マニング元上等兵が、オバマ大統領による恩赦で2017年5月17日に釈放されることが発表されました。Wikileaksのジュリアン・アサンジ氏は、もしオバマ大統領がマニング元上等兵に対して寛大な措置(減刑・釈放)をとるならアメリカに戻ってもいいとツイートしており、その動向に注目が集まっています。

Obama Commutes Bulk of Chelsea Manning’s Sentence - The New York Times

https://www.nytimes.com/2017/01/17/us/politics/obama-commutes-bulk-of-chelsea-mannings-sentence.html

マニング元上等兵は2007年9月にアメリカ陸軍に入隊。2009年からイラクで情報分析官として勤務し、そのときに得た情報を2010年にWikileaksへ提供しました。このことはすぐに発覚してマニング元上等兵は告発され、2013年8月に禁錮35年に処されました。

性同一性障害で、男性として生まれながらも自分は女性であると考えたマニング元上等兵は、この判決が出た日をきっかけに性同一性障害を公表して「ブラッドリー・マニング」ではなく「チェルシー・マニング」として生きることを宣言。その処遇は、性同一性障害の治療のために民間刑務所への移送が一度は決まったにも関わらず取り消されるなど、二転三転。2016年には刑務所内で自殺未遂を起こしたという情報もあります。

米軍の機密情報をWikileaksに漏らして禁錮35年に処せられたマニング元上等兵が自殺未遂 - GIGAZINE



マニング元上等兵の行った「機密漏洩」が正当な行為だったのか、それとも国を裏切る行為だったのかについては世間でも大きく意見が分かれるところですが、オバマ大統領はその任期が終わる直前の現地時間2017年1月17日に、マニング元上等兵に対する恩赦を決定し、2017年5月17日に釈放予定であることを発表しました。

マニング元上等兵の支持者らは「これは自由な言論と人権の勝利だ」という画像を公開しています。



この流れの中で注目されているのはマニング元上等兵自身よりも、Wikileaksのジュリアン・アサンジ氏。アサンジ氏は2012年6月からロンドンにあるエクアドル大使館への滞在を続け、世界中が監視されているということを暴露したエドワード・スノーデン氏の支援などを行っています。

もちろんマニング元上等兵については支援活動を行っていて、Wikileaks公式Twitterアカウントは「もしオバマ大統領がマニング元上等兵に慈悲を与えるなら、違憲ではあるがアサンジはアメリカの犯罪者引き渡しに応じてもいい」ともツイートしていました。これは2017年1月12日にツイートされたもの。



この種のツイートをしたのは初めてではなく、2016年9月15日にも「もしオバマ大統領がマニング上等兵に慈悲を与えるなら、法に反するが、アサンジが代わりにアメリカの刑務所に行くことに同意する」とツイートしています。



なお、恩赦の発表を受けてアサンジ氏は支援への協力に感謝を表明しています。