2017年は「牝馬の時代」がやって来る!? ※写真はイメージです

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2017年も注目のイベントが目白押し、そこで様々な競技の結果を大予想。願えば叶う…はず、スポーツのビッグな初夢をシミュレーション! 競馬では希代の女傑の快挙なるか?

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ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど、近年の日本競馬界は牡馬とも互角に渡り合える「女傑」と呼ばれる名牝が続々と登場している。そうした状況の中、2017年はまさに「牝馬の時代」がやって来る。

やや手薄な3歳牡馬勢を尻目に、まれに見る「豊作」と言われる3歳牝馬たちが春の重賞戦線を総なめ。終いには、ハイレベルな牝馬勢の代表格が、牡馬クラシックとも言われる皐月賞(4月16日/中山・芝2000m)、日本ダービー(5月28日/東京・芝2400m)まで制してしまうのだ。

そんな快挙を実現したのは、2歳女王となったソウルスターリング(牝3歳)。現役時代は14戦無敗と欧州競馬を席巻し、この世代から世界中に優秀な産駒を送り出している“怪物”フランケルの娘だ。

偉大なる父親同様、彼女もデビューから無傷のままクラシック二冠を達成。ダービーでは後続に5馬身差をつける圧勝劇を演じた。さらに、秋には世界最高峰の舞台となる凱旋門賞(フランス)に挑戦し、世界中のフランケル産駒が集まる中、堂々たる走りを披露。そして、直線鋭く抜け出すと、日本調教馬として初めて凱旋門賞を制し、見事世界の頂点に立った。

※編集部注:この記事はあくまでも予想です。

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フリーライターの土屋真光氏は、この夢物語について、こう語る。

「正直言えば、1600m戦の桜花賞、もしくは2000m戦の皐月賞を勝つ可能性はありますが、2400m戦のダービーや凱旋門賞を勝てるかどうかは微妙です。現役時代のフランケルが2000mまでの距離しか走っていないからです。しかも、この世代が初産駒。どれだけ走るかは未知数です。

ただ、逆に言えば、未知数な分、可能性はゼロではありません。フランケル自身、2000m戦でも圧倒的な強さを見せていましたからね。それに、ソウルスターリングの母は長い距離で結果を出してきているのはプラス材料です。

あとひとつ気になるのは、ソウルスターリングを管理する藤沢和雄調教師は、わりと現実路線であること。同厩舎には牡馬の期待馬もそろっていますから、現状、ソウルスターリングを牡馬路線に参戦させるとは思えません。それでも、桜花賞を好内容で圧勝すれば、矛先をダービーに変える可能性も十分にありえます。

今年の牡馬勢相手なら十分に勝機はありますし、ソウルスターリングもそれだけの“器”ですから。何にしても、たとえダービーに出走しなくとも、同じ2400m戦のオークスを勝つようなことがあれば、凱旋門賞出走は大いに考えられますし、そこで結果を出すような“夢”も見られるかもしれません」