貴乃花部屋の花田景子さん

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 現在、両国国技館では大相撲初場所が行われているが、相撲部屋を縁の下で支えるのがおかみさんだ。力士を見守る親方夫人は、弟子たちをどう見ているのか? 5人のおかみさんに聞いた。

【貴乃花部屋】花田景子 (52)

 もちろん土俵で勝って番付が一枚でも上がるのも嬉しいですが、新弟子として叱られながらやってきた子が、いつの間にか次の新弟子の指導をやっている。そんな光景を見ると、おかみをやっていてよかったと思いますね。

(我が部屋のおすすめ力士)
 新入幕の(佐藤改め)貴景勝。あと幕下の双子の貴公俊(兄)と貴源治(弟)が兄弟揃って十両昇進を目指しています。

●はなだ・けいこ/宮崎県出身。フジテレビのアナウンサーとして活躍した後、横綱・貴乃花と結婚。2004年に継承した二子山部屋が貴乃花部屋に変更され、おかみとして部屋を支える。仕事と子育てを両立する女性として全国から講演依頼がある。

【山響部屋】平野まなみ(51)

 部屋付親方の妻は専業主婦。北の湖親方のおかみさんが気を遣ってくださり、用事は頼まれなかったので、部屋のことがまったくわかりませんでした。親方だけでなく、弟子たちにも教えてもらいながら手探りの状態でやっています。

(我が部屋のおすすめ力士)18年目の北太樹(十両)。股関節のケガのいい治療法が見つかり、長男(1歳)も生まれた。心技体が充実しています。

●ひらの・まなみ/鹿児島県出身。相撲には興味がなかったが、北の湖部屋の後援者の紹介で山響親方(元前頭・厳雄)と結婚。2015年に一代年寄の北の湖親方の急逝により部屋を継承することが決まり、おかみになった。

【大嶽部屋】佐藤あゆみ(51)

 若い子たちが近所の皆さんに「良い子ね」とか「頑張っている」といわれるのが、おかみとして一番うれしくて、幸せなんですよね。おかみがこんなに母性をくすぐられるとは思ってもみなかったですね(笑い)。

(我が部屋のおすすめ力士)
 ざんばら髪トリオの望月(序二段)、露草(序二段)、柳川(序ノ口)。初々しくて可愛いですよ。

●さとう・あゆみ/千葉県出身。都内の病院に入院していた時に、同じく入院していた大嶽親方(元十両・大竜)と知り合い結婚。部屋付親方夫人だったが部屋の消滅危機に直面し、2010年に親方が大鵬道場大嶽部屋を継承したことで、部屋のおかみとなった。

【湊部屋】三浦眞(45)

 今でも相撲のことはわからないことが多いですが、尊敬するおかみさんから「弟子について迷ったときは“自分の子供だったらどうするか”だけを考えて、思った通りにやればいい」と助言をもらい、それを信じてやっています。

(我が部屋のおすすめ力士)
 出稽古にも熱心に励み、ジムに通って30キロの減量に成功した逸ノ城(幕内)に期待しています。

●みうら・まこと/福島県出身。医師家庭で育ち、自身も神経耳科の専門医。医師として勤務しながら、おかみ、母親、医師の三役をこなす。大学病院に見舞いに来た湊親方(元前頭・湊富士)と出会い、2001年に結婚した。

【立浪部屋】市川美紗子 (37)

 一見華やかそうに見えるおかみさんの世界ですが、実際は主婦業の延長。まだまだ未熟ですが、力士たちは番付がすべての厳しい世界に貴重な青春時代を懸けており、悩みや不安を少しでも理解できるよう努力しています。

(我が部屋のおすすめ力士)熊本・多良木町出身の新十両の力真。同世代の明生や天空海(ともに幕下)らと切磋琢磨しています。

●いちかわ・みさこ/茨城県出身。実家の寿司店を継ぐつもりで修業していたが、来店した立浪親方(元小結・旭豊)と出会って2004年に結婚。二児の子育てをやりながら、つくばみらい市の新興住宅地で名門部屋の再興を目指している。

■撮影/渡辺達生 取材・文/鵜飼克郎

※週刊ポスト2017年1月27日号