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日本HPは、海上保安庁の内部部局の一つ海洋情報部で海図製作用として、大判印刷可能なカラー/モノクロプリンター「HP PageWide XL 8000 Printer」が採用されたことを発表している。

記録の精密さが求められる業務は多い。製造物に強い責任が求められるメーカーや人の命を預かる医療はもちろん、日々の保守・点検が円滑な運用へと繋がる。しかし、この範囲が広くなると、迅速さと精密さの二つの要求が衝突してしまう。日常の様々な業務の中で見られる構造ではないだろうか。

海上保安庁が領海警備、海難救助、環境保全、災害対応、海洋調査のためにカバーしなければならない範囲は日本の領土面積の約12倍、447万平方キロメートルにもおよぶ。航海上の安全や調査、観測のためのに正確な海図を持たなければならない。海洋情報部は約2,000種類の海図を発行しており、毎年約70種類におよぶ改訂版の作成、港の施設や水深の変化を捉えては毎週発行する補正図など膨大な記録を短時間で正確に作成することが求められるという。

日本HPは、同社製品「HP PageWide XL 8000 Printer」が海上保安庁海洋情報部へ導入されたことを明かしている。HP PageWide XL 8000 Printerは、iFデザインアワード2016(iF design award)で金賞を受賞。594×841ミリのA1サイズを1分間に最大30ページ、1時間で最大1,500ページの印刷可能とする高速性やランニングコストの軽減、ソフトウェアによるワークフローの一元管理など業務効率を向上させる機能も搭載しており、これらが導入の決め手となっている。

日本HPの公式Webサイトには、その導入の様子が掲載してある。大きなカラーの海図をタッチパネルの操作で高速にプリントしていくが、8つのヘッドで地図の中心から周辺まで均質に印刷できることもポイントのようだ。また大量プリントの業務効率化を可能とするワークフローソフト「HP SmartStream」には、HP SmartStream プリフライトマネージャーやAdobe PDF Print Enginを搭載した高速処理や作業ワークフローの短縮を可能とする仕組みも備え、多種多様な印刷工程を一元管理できる。

動画の中には、大きな海図や地図に定規を使って線画する様子も描かれているが、HP SmartStreamでは地図線画など、プリントする内容を都度手動で選択する必要がなく、プリントジョブを自動認識しプリントできるため、線画を頻繁に行う現場において効率的な作業が可能になる。

大量であればあるほど、広範であればあるほど、その核心の変化は業務効率化や生産性の向上へと繋がりやすい。海上保安庁 主任海図地名情報官 藤井 智雄氏は"作業の効率化を大幅に向上することで、海上保安庁は日本周辺の海上における安全確保に集中することができます"とワークフローの改革が成果を生み出すことを述べている。

(竹中貴一)