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VRヘッドセットの代名詞的存在の1つ、「Oculus」をめぐって繰り広げられている損害賠償請求の裁判で、Oculusを買収したFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが法廷で証言することになっています。

ZeniMax: We will prove Oculus stole VR trade secrets, destroyed evidence - Polygon

http://www.polygon.com/2017/1/16/14286502/oculus-rift-lawsuit-trial-zenimax-statement

Mark Zuckerberg, Palmer Luckey to testify in $2 billion Zenimax lawsuit against Oculus VR - Business Insider

http://www.businessinsider.com/mark-zuckerberg-palmer-luckey-to-testify-in-2-billion-zenimax-lawsuit-against-oculus-vr-2017-1

Oculus accused of destroying evidence, Zuckerberg to testify in VR theft trial | Ars Technica

http://arstechnica.com/gaming/2017/01/oculus-accused-of-destroying-evidence-zuckerberg-to-testify-in-vr-theft-trial/

この裁判は、アメリカの大手ゲーム製作会社「ZeniMax Media」がOculusを相手におこしているもの。ZeniMaxは「DOOM」や「Quake」といったゲームのビッグタイトルを世に送り出してきたベンダーで、同社が傘下に持つid SoftwareおよびBethesda Softworksが開発してきたVRゴーグルの技術とプログラムコードが不正に盗み出され、Oculusの技術に転用されたとして20億ドル(約2300億円)の損害賠償を求める訴えを起こしています。

技術を盗み出したとされているのが、id Softwareの共同設立者であり、その後に独立してOculusを立ち上げたジョン・D・カーマック氏。カーマック氏は2013年にOculus VR社のCTO(最高技術責任者)に就いており、同社のVRゴーグルの開発に深く関わっている人物です。



By Wikimedia Commons

ZeniMaxの訴えによると、Oculusに所属するカーマック氏とその近辺者は、id Software在籍中に開発した技術の業務上の秘密を「悪用」することで技術開発を行っているとのこと。さらに、ZeniMaxはOculusが「悪事が行われたことを証明する証拠を意図的に破壊した」とも訴えており、2年以上におよぶ訴えは2017年1月に最も重要な局面を迎えようとしています。

Facebookは2014年3月にOculusを約2000億円で買収して傘下に収め、VR技術を使ったSNSの在り方を含めた技術開発を行っているとみられています。

「Oculus Rift」がFacebookに約2000億円で買収されたことが判明、MinecraftがOculus Rift版開発から撤退へ - GIGAZINE



ZeniMaxが求める賠償額は、FacebookがOculusを買収した額とほぼ一致しています。実際の裁判は2017年1月9日に開始され、翌10日にはカーマック氏が証言を行っています。さらに、アメリカ時間の1月17日にはザッカーバーグ氏も証言台に立つことになっています。FacebookはザッカーバーグCEOの証言が必要ないと訴えていましたが、陪審員の判断により訴えは却下されているとのこと。

ZeniMaxの訴えに対しOculusは「Oculus社およびその設立者は、VRによって人々の交流やコミュニケーションの在り方が変化すると信じ、多くの時間と費用をVRに投じてきました。にもかかわらず、ビジョンも専門知識も持たず、開発のための忍耐力をも持たない他社がそのテクノロジーを横取りしようとする無駄な訴訟をおこしたことに対して失望しています」とコメント。裁判の行方に注目が集まりそうです。