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ソフトバンクは1月16日、「SoftBank 2017 Spring」を開催し、「SUPER」を冠した3つのサービスを発表した。主に学生向けのサービスが中心ではあるが、全体的な内容としてはユーザーへの還元を強化する方向であり、既存ユーザーにとっても魅力的な内容となっている。

○金曜日のお楽しみが再び

ソフトバンクは2016年10月〜12月に、「SUPER FRIDAY」と題して、毎週金曜日に提携したファストフード店などで指定の一品がもらえるクーポンをユーザーに配布していた。同サービスでは3カ月で約1,200万以上のクーポンが利用され、SNSでのポジティブな反応が10万件以上あったという。この好評を受けて、3月と4月に「SUPER FRIDAY」の第2弾が開催されることになった。

3月はファミリーマートで「ファミチキ」が1つ、4月にはサーティーワンアイスクリームでレギュラーサイズのシングルコーンが1つプレゼントされる。利用方法については、前回のキャンペーンと同様の手順になると思われる。参考までに、「ファミチキ」は167円(税込180円)、レギュラーサイズのシングルコーンはオープンプライスで店舗ごとに異なる値付けとなっている(筆者の最寄りのサーティワンでは260円ぐらい)。3月は5回、4月は4回金曜日があるので、全部利用すればそれぞれ900円、約1,000円に相当することになる。

他社もポイントシステムの中に無料/割引クーポンを用意するなどしているが、品目は限定されるものの無料で商品がもらえるSUPER FRIDAYはわかりやすく、ユーザーにとってもお得感が高いと思われる。一方で店舗側のオペレーションに影響を与えてしまうくらい行列ができるのも事実であり、なかなかバランスどりが難しそうだが、ユーザーとしては今後も続けて欲しいサービスと言えるだろう。他社の追随にも注目したい。

○学割を強化

続いて学生向けの割引サービスとして「SUPER STUDENT」を展開することを明らかにし、「学割モンスターU25」と「学割モンスターU18」が発表された。現在の中高生は物心ついた頃からスマートフォンがある、スマートフォンが当たり前の世界に育った世代だ。ソフトバンクユーザーの間では15〜25歳の範囲が最もデータ利用量が多く、学生はデータのやりくりやWi-Fi網の確保に苦労していると分析。そこでこの年齢層の学生ユーザーを対象に、データ利用料を引き下げる施策を展開する。

「U25」は12月から「学割モンスター」として先行してスタートしているもので、19〜25歳の学生が契約している回線の場合、データ契約が「ギガモンスター」の20GBおよび30GBの契約の場合、月額利用料金から1,000円値引きされるというもの。

「U18」は今回新しく追加されたもので、18歳未満のユーザーが新規またはMNP乗り換え契約する場合、19歳になるまで利用できるサービス。「スマ放題」または「スマ放題ライト」に加入することで、データ利用料に応じて4段階で変動する専用の料金コースを利用できるというものだ。料金は3GBまでが3,390円、3〜4GBが4,200円、4〜5GBが4,900円、5〜20GBが5,390円となる。さらに「家族追加特典」(毎月1,000円割引)と「おうち割 光セット」(19歳になるまで毎月1,410円割引き)が適用されることで、3GBまでが2,980円、3〜4GBが3,790円、4〜5GBが4,490円、5〜20GBが4,980円となる。

SUPER FRIDAYも、学割対象者のみ特典が2倍になる「学割SUPER FRIDAY」になる。育ち盛りの学生にとってはうれしい金曜日になりそうだ。「学割モンスターU25」「学割モンスターU18」「学割SUPER FRIDAY」の3つが「SUPER STUDENT」の内容となる。

実態としては、1月11日にKDDIから発表があった「学割天国」の対抗策だ。auもすぐに対抗策を打ち出してきそうだが、最低値だけみればソフトバンクにせよauにせよ、サブブランドであるワイモバイルやUQモバイルの料金帯とだいぶ重なってくる。それらサブブランドとの共食いも辞さないあたり、かなり気合を入れて学生を獲得しに来たと感じられる。

各社ともこれまでも学割にはそれなりに力を入れてきたが、このたびKDDI、ソフトバンクが相次いでU18世代に注力する姿勢を見せた。この背景には、U18世代がスマホ世代であるのと同時に、彼らを一度加入させられれば家族割などの力で家族丸ごと獲得できること、また数年に渡って長期でユーザーとして確保できる見込みがあることだろう。データを一番たくさん使う年齢層を最も安くしても、彼らが長期にわたってお金を落としてくれるのであれば、十分見返りが得られるといえる。U18世代は親が支払いを握っていることから、一度契約してしまえば簡単には転出しないことも大きい。

一方で、大幅な割引によって、パケットの単価はますます混迷をきたしている。「データ定額ミニ1GB」と「学割モンスターU18」の20GB利用時では、1GBあたりの単価は前者が2,900円、後者が249円と、実に約11.6倍もの差があるのだ。特定契約のパケット通信費への大幅優遇は、原資が既存ユーザーの支払った通信料であるという点において、新規/MNPユーザーへの端末購入補助と大差ないはずだ。「行き過ぎた学割」というのも将来的には総務省の対象になるのだろうか、それとも低容量プランと大容量プランの不均衡を解消する方向で指導することになるのだろうか。個人的には大変見ものである。

○ポイントアップの「SUPER SHOPPING」

最後に、Yahoo! JAPANと共同で、ソフトバンクユーザーであれば「Yahoo! ショッピング」および「LOHACO」での購入ポイントが10倍になるキャンペーンが「SUPER SHOPPING」として発表された。キャンペーン期間は2月1日〜5月31日まで。通常1%のところ、10%のポイントが還元される。Yahoo! ショッピングは参加店舗数と品数で国内No.1となっており、キャンペーンを通じて売上額の強化にも繋げたいというところだ。

ソフトバンクグループはEコマースに力を入れており、今回のキャンペーンもその一環ということだが、キャリアとEコマースをともにこなしているのはMVNOの楽天モバイルくらいだ。楽天モバイルも同様にポイントが大量につくキャンペーンを行なっているが、最大でも7倍(7%)程度ということもあって、期間限定とはいえ10〜20%というのはいかにも強力なプッシュになりそうだ。

ポイント制度そのものはNTTドコモやKDDIも展開しているが、Eコマースとの連携やポイントの高倍率化については2社ともいまいち及び腰なところがある。この点をついてソフトバンクがうまく立ち回れれば、料金以外での特徴として認知されそうだ。量販店とちがってポイント率の競争にはなりにくそうなだけに、ソフトバンクならではの特徴として推していけるのではないだろうか。

発表会では、新CMに登場する広瀬すずさん、大原櫻子さんのほか、フットボールアワーの後藤輝基さん、岩尾望さんが登壇してトークを繰り広げた。また、CMに登場するジャスティン・ビーバーさんからのメッセージも公開された。スマホ世代をフィーチャーした新CMは1月21日より公開される。

(海老原昭)