オバマ大統領「もしネットで他人との議論にうんざりしたら、リアルに誰かと話してみること」

写真拡大

1月20日、ついにドナルド・トランプ大統領が正式に誕生し、バラク・オバマ大統領が退任します。

オバマ氏の路線を踏襲すると思われたヒラリー・クリントン候補がまさかの敗北を喫し、過激で攻撃的なトランプ氏が次期大統領となることで、いまもアメリカに限らず世界中の人が不安のなかにいます。

オバマ最後のスピーチは、前向きなメッセージに満ちていた

そんな空気を払拭しようとするかのように、1月10日にオバマ氏が行った最後のスピーチは、未来へ向けた前向きなメッセージに満ちていました。

このスピーチはアメリカ国民に向けられたものですが、トランプ氏の当選でがっくりした人なら誰でも、はげまされる言葉であふれています。

オバマ氏はまず、2009年の大統領就任以来の景気や雇用の回復、保険制度改革などの功績を振り返りながら、それを可能にしたのは自分ではない、国民であるあなたたちだと感謝を捧げました。

またオバマ氏のファンはたいてい、筆者も含めて、トランプ氏に対して強い拒否感があります。でもオバマ氏は、「民主主義には画一性は必要ない」と話します。つまり、立場の違いはあって当然で、それを議論して乗り越えることこそが大切なのだ、と強調しました。

大統領最後のお願いは「自分を信じて」

そして格差の広がりや人種の問題と並び、ソーシャルメディアなどで「自分のバブルのなかに閉じこもり、真実であろうとなかろうと、自分の意見に合う情報だけを受け入れようとする」ことこそ恐ろしいのだと警鐘を鳴らしました。

スピーチの最後には、今回の選挙結果に失望しているであろう若い世代に、こんなメッセージを送っています。

いままでこの国のあらゆる場所で、無私で利他的、クリエイティブで愛国心にあふれた若い人を見てきました。彼らは公正で公平で、排他的でないアメリカを信じています。つねに変化することがアメリカの良さであること、変化は恐れるものではなく積極的に受け入れるものだと知っています。民主主義の厳しい仕事を前に進める意志があります。そんな若い人がこれから、我々より多くなるでしょう。未来は彼らに任せられると信じています。

(略)

若い人にも、気持ちが若いだけの人にも、大統領として最後のお願いがあります。8年前にあなたたちが私に賭けてくれたときにお願いしたのと同じことです。それは、信じてほしいということです。私ではなくて、あなた自身に、変化を起こす力があるということを。

なんとも力強い言葉。「何なんでしょうね。日本の政治家とのこの違いは...」などとグチを言うくらいなら、自分でなんとかしてみなさい、オバマ氏はそんなことも言っています。

もしネットで他人との議論にうんざりしたら、リアルに誰かと話してみることです。何か直すべきものがあったら、靴ひもを結んで、人をまとめてみるんです。選挙で選ばれた人に失望したら、クリップボードを手にして署名を集め、自分自身が立候補してみましょう。表に出て、飛び込んで、やり続けてみてください。

とはいえそうは言っても、誰しもいきなり社会活動家みたいなことができるわけじゃありません。でもまずは自分がどんなことが好きか、何を良いと思うかを見つめて、それを表現することが第一歩になるんじゃないでしょうか。

そんな風に思えるポジティヴさ、「Yes, we can.」という前向きな気持ちは、新政権がオバマ氏の功績をどんなに否定したとしても、きっと受け継がれていく遺産になることでしょう。

写真/gettyimages

こちらも読まれています

オバマのチルタイム

・脳とろけそう「音」に注目の癒し動画 #sponsored

・スタイリスト伝授。小顔効果のあるメガネの選び方 #sponsored