お年玉を使ってスマートフォンを購入、この1月からLINEを始めたという子どもをもつ親は多いのではないでしょうか。子どもたちがハマるLINE。楽しいコミュニケーションツールである一方で、友達同士のトラブルも起きて社会問題にもなっています。そこで、ITマナー講師・石川礼子さんに、家庭内でのLINE教育のポイントを聞きました。



親が子どもに教えたいLINEの使い方

 幼児や小学生にLINEなどのSNSを使う注意点を教えてあげることは、とても大事だと石川さんは主張します。親子で話し合っておきたい4つのことを挙げてもらいました。

1.スマホ使用の時間や場所をルール化する

 LINEでスマホ依存にならないように、使用する時間や場所のルールを決めましょう。たとえば、「必ず親の目の前で使う」「1日1時間まで」「自分の部屋では使わない」「学校にはもっていかない」「歩きながら・食べながらなどのながら使用はしない」などです。

2.常に画面の向こうに人がいることを意識させる

 小さな画面の向こうには、人、相手がいることを常に子どもに意識させましょう。LINEでは「既読スルー(メッセージを読んだのにすぐに返信をしないこと)」や「LINE外し(グループから外されること)」など、相手の気持ちを無視することで起こる問題が多数あります。相手の立場に立ってものごとを考えるよう教えてあげましょう。

3.友達とのコミュニケーションはLINEだけに頼らせない

 LINEだけのコミュニケーションになると、人の表情が読み取れない、自分の気持ちを口に出して伝えられない、短文ばかりで言葉を文章にすることができないなど、子どものコミュケーション能力の低下につながります。本来、話したい相手とは直接会って話すのが、誤解などのトラブルが起こりにくく、好ましいことであることだと伝えてあげましょう。

4.トラブルや犯罪に巻き込まれる危険性を伝え、ルールを決める

 LINE投稿が個人情報の漏洩やプライバシーの侵害につながることもあります。投稿前に内容を親に見せるルールにするなど、細心の注意を。またLINEの「乗っ取り」などから、なりすましや悪意を持った相手である可能性も。知らない人とは絶対につながらない、LINEやLINE電話は決められた人だけにするなどのルール化も大切です。

親が自身で対処しておくべきこと

 子どもに教えるだけでなく、その一方で、親の管理や子どもが相談しやすい環境づくりも大切だと石川さんはいいます。

1.ゲームやスタンプの課金は親が管理を

「LINEゲーム」や「LINEスタンプ」などの課金アイテムは、親の知らない間に課金され、後でクレジットカードの明細を見てびっくりというケースも。課金は簡単にできないように、機能制限をかけて、パスワードを親が管理するようにしましょう。

2.子どもが相談しやすい環境づくりを

 子どもが親に気軽に相談できる環境をつくっておくことはもっとも重要なことです。日頃のコミュニケーションを密にして、「親に相談すれば解決できるんだ」という信頼感を持ってもらえるようにしておきましょう。

 大切な子どもをトラブルから守るためには、親のIT社会に対する理解度の高さが重要です。「子どものほうが詳しいから」とは言わず、親もLINEの基本的な使い方やトラブルの起きたニュースなどはしっかり把握しておきたいですね。

 また、子どもたちが健全にITを活用するには、私たち大人たちも、同様に健全に使用する必要があります。子どもたちのお手本となる使い方をすることも大切だと考えます。

【まとめ】
LINEは上手に使えば楽しく、優れたコミュニケーションツール。ぜひ子どもたちも楽しく健全にLINEを使えるよう、今回の注意点やポイントを親子で話し合う機会を持ってみてはいかがでしょうか

(監修・取材協力)
IT・SNSマナーコンサルタント 石川礼子さん
「ファストマナースクール」代表。20年以上の指導キャリアを持つITインストラクター。IT・SNS活用において真心マナーの必要性を感じ、マナーコンサルタント西出ひろ子に師事。企業や官公庁などでも研修を行う。またキャリアコンサルタントとしても活躍中。

<取材・文/渡かおり>