宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から「SS−520 4号機」を打ち上げたが、飛行中に機体からのテレメータが受信できなくなり、第2段エンジンの点火を見送った。ロケットは海に落下し、打ち上げは失敗に終わった。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から「SS-520 4号機」を打ち上げたが、飛行中に機体からのテレメータが受信できなくなり、第2段エンジンの点火を見送った。ロケットは海に落下し、打ち上げは失敗に終わった。

 中国メディアの科技日報は16日、JAXAが目指した世界最小級ロケットの打ち上げ失敗について紹介し、「日本は高い技術を持つ国であるのに、なぜ宇宙開発は当てにならないのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、宇宙開発やロケットの打ち上げには失敗がつきものではあるとしながらも、「日本は長年にわたってハイテク大国として君臨し続ける国」であると主張。宇宙開発にも使用される新素材開発における日本の技術力は世界最高水準であるのに、なぜ日本の宇宙開発そのものは、これほど失敗が多いのかと主張した。

 続けて、先端技術というものは一般的に「軍事」用として開発される場合が多いと指摘し、その後に民間向けに転用された技術は少なくないと紹介。つまり、軍事工業の技術力が民間における技術力の「天井」を決めると指摘する一方、第2次世界大戦で負けた日本は軍事工業の発展を米国に制限されており、それが日本の宇宙開発における技術力の向上を制限しているとの見方を示した。

 記事が指摘しているとおり、軍事用として開発された技術が民生転用された事例は多い。ロケットも、もともとは軍事用の弾道ミサイルとして開発されたものとされており、国が主導し、軍事用として開発したほうが予算や人材の面で有利であるのは間違いない。だが、日本も探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワからサンプルを持ち帰ることに成功したように、中国にも真似ができない大きな成果を挙げており、記事の「日本はなぜ宇宙開発は当てにならないのか」という主張は的外れと言わざるをえない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)