木村拓哉「東京フレンドパーク」のスタンドプレイは憎まれ役を買って出た

写真拡大

<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 木村拓哉さん主演ドラマ「A LIFE」(TBS系)が始まりました。

 木村さんが演じるのは、患者を救うためならタブーもいとわぬ職人外科医・沖田一光。

 この一光、第一話では周囲の冷ややかな視線をよそに困難な手術に挑み、窮地を乗り越えて命をつなぐ手腕を見せてくれました。

 病院内外の“政治”とは無縁でわが道を往く一光は、現時点では皆に煙たがられている模様。一光の元恋人と結婚した副院長・壇上壮大(浅野忠信さん)、外科部長の羽村圭吾(及川光博さん)、野心的な外科医・井川颯太(松山ケンイチさん)らが、彼ににらみをきかせています。

◆東京フレンドパークは「A LIFE」の“一光”と“井川”のエアホッケーだった

 なかでも、松山ケンイチさん演じる井川は、一光にひりひりした嫉妬心、ライバル心を燃やしているのが見てとれます。それを知ってか知らずか、飄々と対する一光。

 木村さん、松山さんといえば、同番組の宣伝で「関口宏の東京フレンドパーク」に出演した際、「松山さんとダブルスなのに、木村さんのプレイがワンマンだった」などと指摘されていましたが、いやいや。第一話を見て振り返ると、あれはまさに「A LIFE」の“一光”と“井川”のエアホッケーだったことがわかります。

 患者の命を救うため(勝つため)、率先して前に出る一光と、そんな一光を複雑な思いを抱えて見やる井川。もう、役柄そのまんま。あの時、あそこにいたのは、一光と井川だったのです。番宣としては、大成功ではないでしょうか。

◆木村拓哉は敢えて憎まれ役を買って出ている

 それにしても、ひとりだけスタンドプレイをしたとか、打ち上げに参加しなかったとか、何かと言われてしまう木村さん。けれど、長いことメディアの世界で生きてきた彼が、ちょっとした言動のもたらす影響を知らないわけはありません。

 とすれば、効果を最大限に引き出すための行動だったり、気心の知れた仲間であれば、とるに足らないことだったりするのでしょう。ならば言いたい人には言わせておき、いちいち反論もしない。木村さんはそのために、敢えて憎まれ役を買って出ているようにも見えるのです。まるで、童話「泣いた赤鬼」(※)に出てくる青鬼のように。

 青鬼は、人間と仲良くなりたい赤鬼のため、わざと暴れて“嫌われ者”を演じ、赤鬼に倒されます。青鬼を退治した赤鬼は人間と友だちになりますが、青鬼は赤鬼の幸せに水を差さぬよう、ある決意をするのです。

 木村さんが何か言われるたび、並び語られるのは“4人”のこと。そしてあの素敵な“5人組”のこと。すべて承知の上の熱い企みが、木村さんの胸にあるような気がしてなりません。

 そうそう、「A LIFE」第一話に、一光が言い放った印象的なセリフがありました。

「まだ終わりじゃない。絶対に救う」。

 彼が救うのは、おそらく……!

※「泣いた赤鬼」(浜田廣介による児童文学)

【A LIFE】公式サイト http://www.tbs.co.jp/ALIFE/

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』