今年こそ360°動画&VRでファンの心をつかむ!――ユーザーが企業に求めるVRコンテンツの種類とは?

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個人向けのデバイスの普及により、今年いよいよ本格的な普及が期待されているVR。その他にも、ポケモンGO人気で改めて注目を浴びたARや、各種SNSやプラットフォームが対応を進める360度動画など、通常の動画よりも没入感の高い新しい映像体験への期待が業界全体で高まっています。

このような状況の中、ユーザーたちは企業に対してどのようなコンテンツを期待しているのでしょうか? 今回はそのヒントとして、YuMe社が米国内で行った調査結果と、ニーズの高いコンテンツ事例をご紹介しましょう。

もっとも認知されているのはVR

まずVR・AR・360度動画を知っているか/体験したことがあるか、という設問への回答は以下のグラフの通りとなりました。

3つのうちいずれか(Any)を聞いたことがあると回答した人は86%にのぼっており、中でもVRは「聞いたことがある(黄色)」「体験したことがある(オレンジ色)」の両方でもっとも高い値を示しています。
MMD研究所が昨年4月に国内で行った「VR(バーチャルリアリティー)に関する意識調査」でも、VRの認知度は約65%となっています(参考)。

VRは最先端のエンターテインメントとしてテレビなどでも取り上げられる機会が増えているため、360度動画よりもその存在を広く認知されていることがうかがえます。

最先端の映像体験が企業に対するポジティブな印象を生む

VRや360度動画をマーケティングに活用している企業をどう思うかを尋ねる設問からは、およそ半数がポジティブな印象を持っていることが分かりました。
そして、すでに体験したことがある人の63%は、これら没入感の高い映像テクノロジーが次の大きなブームになるだろうと回答しています。

さらに“百聞は一見に如かず”で、下図の通り、一度でもVRや360度動画を体験したことのある人は、未経験の人に比べて企業やコンテンツに対するポジティブな印象が高まっています。

このデータから、VRや360度動画がより高いエンゲージメントの獲得が期待できるコンテンツであることを示していると捉えてよいでしょう。

またYouTubeやFacebook、Twitterでは360度のライブ動画も配信可能になっていますが、いずれ長尺の360度ライブ配信動画の中に挿入されると予想されているミッドロール広告などは大きな可能性を秘めていると言えそうです(参考記事)。

VRで視聴したいコンテンツは「デモ」や「ハウツー」

企業によるVRコンテンツとして見てみたいものを尋ねる設問では、下図のように商品のデモンストレーション(お試し)が41%でトップに。次いでハウツーやDIY解説(35%)が挙げられました。プロモーション目的のエンターテインメント系のコンテンツよりも、購入判断に役立つ実用的なコンテンツが求められていることが分かります。

デモンストレーションVRの一例としては、車の試乗体験VRコンテンツを導入する自動車ブランドが近年増加しています。

あるいはHMD(ヘッドマウンドディスプレイ)を使い、車の内部にまで入り込めるという体験もVRならではです。

他方、アミューズメントパークのSplashdown Parkはアトラクションの試乗体験として360度動画を活用しました。ショッピングセンターのエスカレーターを降りながらウォータースライダーの360度動画を視聴し、アトラクションを疑似体験してもらうというキャンペーンを実施したところ、高い成果を残したようです。

またHow-To(ハウツー)動画としておなじみのメイク動画ですが、NARSはメイク動画に360度を取り入れています。

VRはHMDが必要であるため、まだ汎用性が高いとは言えませんが、360度動画であれば比較的安価に制作でき、かつ気軽に視聴できる環境が整ってきています。ユーザー目線に立った、役に立つコンテンツを他社に先駆けて配信し、ファンの心を掴んでみてはいかがでしょうか?