賞レース期待の話題作に出演したデヴ・パテル

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 映画『スラムドッグ$ミリオネア』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』などで知られるデヴ・パテルが、新作『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』について、1月4日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 本作は幼少時にインドで迷子になり、オーストラリアで育った青年サルー(デヴ)が、Google Earth を頼りに自分の家を捜す姿を追う実話を基にしたストーリー。監督はテレビ界で活躍してきたガース・デイヴィス。デヴのほか、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラ、名女優のニコール・キッドマンらが顔をそろえ、第74回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を含む4部門にノミネートされるなど賞レース注目の一作だ。

 出演経緯についてデヴは「ニュース記事を読んだ後、この出来事が映画化されるといううわさを聞いて、エージェントに出演の意思を伝えたんだ。その後、脚本家と監督に会えたものの、まだ脚本が第1幕も上がっていない企画段階だった。2、3か月後、完成した脚本を読んで、インドの血を引く僕は、脚本内に描かれている苦痛や、魂に惹(ひ)かれ、ますますこの役を勝ち取らなければいけないと思った。その後、オーストラリアの発音を1週間で習得し、6時間のオーディションを行ったんだ」と語った。

 オーストラリアで撮影中、実際にモデルとなったサルーと会う機会があったという。「実際にサルーが住んでいたところから5分ほど離れたところで撮影していたので、そこで彼と食事をとった。出演が決定してから僕は、(サルーになりきるため)8か月間髪を伸ばし、ジムに通い、さらに話し方も変えていたため、サルーと会ったときは、彼を以前から知っていたような気がした。彼は当時着ていたTシャツや、車で流れていた楽曲などを覚えていたんだ」とサルーの記憶力に驚かされたことを語った。

 本作に対するサルーの反応はどうだったのか。「スタッフから聞いた話では、最初にサルーが一人で作品を観た後、彼の養子先の両親が鑑賞したそうだ。そのとき、サルーは両親と離れたところで観ていて、さらにその反対側でサルーの兄弟も鑑賞していたそうだが、試写後には家族がみんなそろって手を握っていたそうだ」と明かした。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)