川下りなど過酷な撮影に挑んだ

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 「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督最新作「サバイバルファミリー」の完成披露試写会が1月16日、都内で行われ、主演の小日向文世、共演の深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、矢口監督が舞台挨拶に出席。一昨年の真冬に行われた、過酷な撮影を振り返った。

 矢口監督がオリジナル脚本を手がけたサバイバルムービー。原因不明の“電気消滅”によってテレビ、冷蔵庫、スマートフォン、パソコン、電車、自動車、ガス、水道などあらゆるものが完全にストップした世界を描く。劇中では鈴木一家がどんどんみすぼらしくなっていくだけに、小日向は「本当に汚い家族でした」と苦笑し、葵も「こういう格好をしているのが恥ずかしいくらい」と同調。深津は「撮影中、灯火が消えそうなくらいぐったり弱ったこともありますが、なんとか無事でした。逆に『まだまだいけるぞ』と、生きる力が沸いてきたような気がします」と充実感たっぷりに話し、泉澤は「猫缶を食べるシーンがあります。最初は中身を変えて食べていましたが、僕にだけ監督が『もう1個食べてみようか!』と。『中身変えてありますか?』と聞いたら、『いや、変えてない。食べてみたから大丈夫』と言われ、食べてみたらゲロマズでした」と述懐した。

 さらに小日向は、「虫が苦手なので、アゲハの幼虫を食べようとするシーンがとにかく嫌だった」と振り返る。しかしさらなる困難がその先に待っていたそうで、「11月29日にやった、天竜川。死ぬかと思った」と顔をしかめ、「とにかく冷たくて、当日はお医者さんもスタンバイしていました。衣装の下にウエットスーツを着ましたが、隙間から冷水が入ってくる。我慢しきれなくて、川のなかでおしっこしちゃったんですが、それが『なんて温かいんだ!』と思った」と明かした。客席から笑いが漏れるなか、「みんなもしたでしょ?」と同意を求めたものの、キャスト陣は顔を背けて無視を決め込んでいた。

 「川のシーンで、生命の危機を感じた人は手を上げて」という質問には、キャスト全員が挙手し、撮影の過酷ぶりを伺わせた。深津は「100キロのブタを追いかけ回すのは、自分で『何をしているんだろう』と思うくらい大変でした」と語り、「養豚場から来たブタ3頭の檻に、家族4人放り込まれて。監督が『鈴木家の皆さん、捕まえてみましょう。はいスタート』」と詳述した。これを受け、小日向は「ブタに振り落とされて、背中を強打しました。その日の夜から、くしゃみをするたびに痛かった」とぼやき、矢口監督は「小日向さんは痛がりなんです。気にしちゃいけない」とジョーク交じりに煙に巻いていた。

 「サバイバルファミリー」は、2月11日に全国で公開。