2017年1月15日18時過ぎ、大阪市の家具店「IKEA鶴浜」に爆破予告があり、客が避難する事態となった。ツイッターには当時の様子が投稿されており、店員の対応が素晴らしかったと称賛の声が溢れている。

IKEA鶴浜(hiromitsu morimotoさん撮影、Flickrより)

神対応」と評判

爆破予告を受け、IKEAでは警察へ通報するとともに、「設備トラブル」という案内のもと店員の誘導で客を外に避難させた。

Jタウンネット編集部が16日、イケア・ジャパン広報担当の方に話を聞くと、「設備トラブル」としたのは「パニックを起こさないように柔らかい言い回し」にしたためだという。

避難で建物の周りには人が溢れかえった。

気象庁のデータによると、15日18時の大阪市の気温は3.2度。車の中に上着を置いてきている人も多く、寒さに凍えた。

風を避けるための買い物袋や、暖を取るために商品の毛布が配られた。

前出の広報担当の方は緊急時の対応について、

「しっかりとしたマニュアルがあります。避難訓練も年数回定期的に行っていて、従業員だけでなく、事前に告知してお客様と一緒に行うこともあります。今回は大きなパニックもなく、日ごろの訓練の成果だと思っております」

と語った一方、ケースバイケースでお店の判断に任せている部分もあるといい、

「イエローバッグ(買い物袋)は予測していませんでした。お店側で何かに使えるのではないかと配ったところ、あまりにも風が強かったので風よけのため使われたようです」

と説明した。

そんな日ごろの訓練の成果を「神対応」と称する声も多数ある。

通報を受けた警察が店内を捜索したところ、不審物は見つからなかった。警察は威力業務妨害の疑いで捜査する方針だ。