ブレナンCIA長官がTVインタビューでトランプ新大統領に警告(出典:http://www.abc.net.au)

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オバマ政権のもとで2013年3月より中央情報局(以下CIA)長官を務めてきたジョン・オーウェン・ブレナン氏。その職をイラン核合意反対派であるマイク・ポンペオ下院議員に譲ることが決定している彼が、ドナルド・トランプ新大統領に対してこのほどいくつかの“警告”を放ったもようだ。『Fox News』『ABC News』ほかが大きく伝えている。

米・大統領選を狙ったサイバー攻撃への関与も記憶に新しいなか、真偽のほどは不明だが、権威失墜が免れないほどのトランプ氏のスキャンダラスな過去の情報をロシアが握っているとの怪文書がインターネット上に公開され、ホワイトハウスにも報告された。米大統領がロシアに数々の弱みを握られてしまうなど、米国民にとっては耐えがたい苦痛、屈辱、そして不安に違いない。米情報機関はこの文書を重要であると判断し、トランプ氏に警告。しかしトランプ氏はTwitterで「彼らのやりたい放題を許してはならない。米情報機関などナチスドイツと同じようなもの」と米情報機関を痛烈に批判した。

就任式を前に国民の多くがしかめっ面を見せている中、長年にわたり米国政府におけるセキュリティ、テロ対策の分野でトップを務めた後、オバマ政権においてはCIA第23代長官となっていたジョン・オーウェン・ブレナン氏が15日の『Fox News Sunday』に登場した。ロシアはすっかりいい気になっているとして、インタビューでは慎重な面持ちでトランプ氏に警告している。

「米情報機関をナチスドイツと一緒にするなど非常に不快である。自国の情報機関は信用できないと世界に発信しているようなものだ。」

しかし米国があわやロシアにゆすられんばかりとなってしまった原因は、トランプ氏の過去の軽率な言動にある。そのためブレナン氏は“言葉には気を付けろ”とばかり「今後はTwitterでの軽率な発言は許されない。自国のCIAを非難するなどもってのほか。大統領として国家の安全保障のために全力を尽くす責任がある」と厳しい一言を添えた。サイバー攻撃が甚大な被害を生み、国家にとっても大変な脅威となっている今、当局がトランプ氏やその周辺の通話記録を調査すること、そしてFacebook、TwitterなどSNSを監視することを疑う者はいるまい。

少し前には米『ワシントン・ポスト』紙において、“オレは女のアソコを触り放題”といった女性蔑視の卑猥な発言が暴露されたトランプ氏。メラニアさんと結婚した後にも、“オス犬のように迫ってみても既婚女性だけは落とせないことがある”とも発言していたようだ。ラスベガスの夜の帝王として鳴らし、あくまでも華やかな人生を送ってきたトランプ氏だけに、スキャンダラスな過去まみれというのは想定の範囲。しかし“権威失墜につながるほどの”とは気になるところである。

またトランプ氏は、公の場においても思いついたままに見事な即答をみせることも得意技だとしてきた。何でも言葉にするアグレッシブな性格ゆえ、政治家としてはいかにも揚げ足をとられやすい。そんな展開が心配なブレナン氏は、大統領の声明ひとつひとつが米国に大きな影響を及ぼし、世の中の反応がどれほど大きいなものになるかをしっかりと理解して欲しいとしている。

出典:http://www.abc.net.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)