司会を務める西田敏行と安藤サクラ

写真拡大

 第40回日本アカデミー賞は1月16日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。李相日監督作「怒り」が、最多11部門、12の賞を獲得(新人俳優賞を含めると13)。次いで「シン・ゴジラ」と「64 ロクヨン 前編」が10部門で選出された。また広瀬すずと宮崎あおいは、それぞれ主演女優賞と助演女優賞のダブル受賞となった。

 優秀作品は、「怒り」「家族はつらいよ」「シン・ゴジラ」「湯を沸かすほどの熱い愛」「64 ロクヨン 前編」。優秀アニメーション作品賞は、「君の名は。」「聲の形」「この世界の片隅に」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ONE PIECE FILM GOLD」が受賞した。「君の名は。」は監督賞にも名を連ねており、日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は、講評として「昨年はアニメーションの台頭が素晴らしいものがあった」と述べ、「劇映画とアニメを区別することもなく、ずっとやっていきたい」と話した。

 また西田敏行と、「百円の恋」で昨年の最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラが、授賞式の総合司会を務める。毎年恒例となった西田は「昨年はちょうど頚椎を怪我しまして、身動きがとれないままでした。関係各位にご迷惑をおかけしました」と振り返り、「なんとか今年は体が動くようになりましたし、楽しく進行できるように務めたい」と意気込む。そして「世の中、どんどん政情不安といいましょうか、心が穏やかならざるものを感じます」としたうえで、今後の日本映画に「ますます映画文化が担う役割が大きくなってきていると思います」と期待を込めた。

 日本アカデミー賞司会に初挑戦する安藤は、「昨年『おめでとう』というお祝いの言葉と、『来年(の司会)大丈夫?』と心配していただくことが多く、この1年、『来年は司会だ、司会だ』と忘れることなく過ごしていました」と表情を引き締める。それでも「今年の初詣でおみくじを引いたら、『目上の方に頼りなさい、そうすればうまくいく。だからといって調子に乗るとダメ』と書いてあり、読んだ瞬間にこれはきっと司会のことだと思った」と明かし、「西田さんに頼りながら、調子に乗らないように、粗相がないように務めたいと思っています」とユニークに語っていた。

 第40回日本アカデミー賞は、2015年12月16日〜16年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の作品が対象。授賞式は3月3日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。

 主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。

▽優秀作品賞
「怒り」
「家族はつらいよ」
「シン・ゴジラ」
「湯を沸かすほどの熱い愛」
「64 ロクヨン 前編」

▽優秀アニメーション作品賞
「君の名は。」
「聲の形」
「この世界の片隅に」
「ルドルフとイッパイアッテナ」
「ONE PIECE FILM GOLD」

▽優秀監督賞
庵野秀明/樋口真嗣「シン・ゴジラ」
新海誠「君の名は。」
瀬々敬久「64 ロクヨン 前編」
中野量太「湯を沸かすほどの熱い愛」
李相日「怒り」

▽優秀主演男優賞
綾野剛「日本で一番悪い奴ら」
岡田准一「海賊とよばれた男」
佐藤浩市「64 ロクヨン 前編」
長谷川博己「シン・ゴジラ」
松山ケンイチ「聖の青春」

▽優秀主演女優賞
大竹しのぶ「後妻業の女」
黒木華「リップヴァンウィンクルの花嫁」
広瀬すず「ちはやふる 上の句」
宮崎あおい「怒り」
宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」

▽優秀助演男優
竹原ピストル「永い言い訳」
妻夫木聡「怒り」
東出昌大「聖の青春」
森山未來「怒り」
リリー・フランキー「SCOOP!」

▽優秀助演女優賞
石原さとみ「シン・ゴジラ」
市川実日子「シン・ゴジラ」
杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」
広瀬すず「怒り」
宮崎あおい「バースデーカード」

▽新人俳優賞
杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」
高畑充希「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」
橋本環奈「セーラー服と機関銃 卒業」
岩田剛典「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」
坂口健太郎「64 ロクヨン 前編」「64 ロクヨン 後編」
佐久本宝「怒り」
千葉雄大「殿、利息でござる!」
真剣佑「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」