図書館の女性新人司書の成長物語

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 小芝風花が主演する「天使のいる図書館」の完成報告会見が1月16日、東京・北区立中央図書館で行われ、小芝をはじめ共演の横浜流星、ウエダアツシ監督が出席した。ウエダ監督はフレッシュな魅力満載の2人を「小芝さんは早口言葉や長ゼリフも完璧で、暗記力が半端ない。本当に頼もしかった。横浜君は台本全体を理解しキャラの立ち位置をしっかり把握していました」と激賞。小芝はウエダ監督の言葉に小さくガッツポーズし、横浜は深々と頭を下げてはにかんでいた。

 奈良県葛城地域にある実在の図書館を舞台にした本作は、図書館の女性新人司書・さくら(小芝)の成長物語。新人司書のさくらが、図書館に来た老婦人の“ある願い”を叶えることで地域の歴史や文化を理解し、成長していく姿を描く。葛城地域観光協議会が地元の魅力を映画で伝えるために発足した「葛城地域観光振興シネマプロジェクト」の一環として製作され、ウエダ監督と同じ奈良県出身の狗飼恭子氏が脚本を担当している。

 図書館司書の仕事について「全然知らなかった」と話す小芝は、役の参考にするために近所の図書館を訪れたという。「司書さんをずっと観察していました。どこにどういう本があるかわかっていないといけないお仕事。居心地の良い図書館という場が出来ているのは、司書さんのおかげなんですよね」とニッコリ。また本作について「奈良に住む方々の人柄の良さ、そして素敵な風景がたくさん出てくるので、実際に現地へ足を運んでいただきたいです」とアピールした。

 一方、物語のキーマンとなる青年を演じた横浜は「今回初めてストーカーのような役」に挑戦。「実際は目的があるんですけどね(笑)。撮影中は小芝さん扮するさくらのストーカーでいられるように心掛けました。どれだけ気持ち悪さ加減を出そうかと考えて、極端に猫背にしてみたり、うつむいてみたり」と熱心な役づくりを行ったことを告白。「撮影中には風花ちゃんに『死んだ目をしているね』と言われました」と明かすと、小芝は撮影当時を思い返し、大笑いだった。

 さくらの心情に変化をもたらす老婦人役に扮した香川京子の出演に対して、ウエダ監督は「自分にとってはスクリーンの中の人。休憩中には黒澤明監督や溝口健二監督との思い出も語ってくれて……僕だけ聞いていていいのかなと思いました」と感慨深げ。また小芝は「あるシーンで私が感情的になる部分があって、中々気持ちが入らなかったんです。その時、香川さんがご自分のセリフを何度も繰り返してくれて。なんて優しくて、現場を包み込んでくださる方なんだろうと。本当に感謝しかないです」と大女優の懐の深さに最敬礼だった。

 「天使のいる図書館」は、2月11日に奈良・TOHOシネマズ橿原、イオンシネマ西大和で先行公開、2月18日から東京・シネマート新宿ほかで全国順次公開。