中国が世界の強豪3カ国を招いて開催したサッカー・中国杯の3位決定戦が14日に行われ、中国代表はFIFAランク14位のクロアチアと1−1と互角に戦ったうえPK戦で勝利して3位となった。相手は主力メンバーではなかったが、中国代表としての久々の勝利に中国サポーターは大いに歓喜し、3月に行われるW杯アジア最終予選の韓国戦に対する自信を高めたようだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 中国が世界の強豪3カ国を招いて開催したサッカー・中国杯の3位決定戦が14日に行われ、中国代表はFIFAランク14位のクロアチアと1-1と互角に戦ったうえPK戦で勝利して3位となった。相手は主力メンバーではなかったが、中国代表としての久々の勝利に中国サポーターは大いに歓喜し、3月に行われるW杯アジア最終予選の韓国戦に対する自信を高めたようだ。

 しかし、中国サッカーの発展に大きく影響するユースの育成はなおも十分な状況とは言えず、中国のネット上ではしきりに育成体制の整備を急ぐ声が聞かれる。中国メディア・今日頭条は14日、9日に行われた日本の高校サッカー選手権の決勝戦を実際に会場で観戦した中国人ネットユーザーの感想を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、チケットの値段、会場となった埼玉スタジアム2002までのアクセス、そして会場内外の雰囲気、グッズ販売、試合前のセレモニーなどについて紹介。さらに、決勝で対戦した青森山田と前橋育英のこれまでの足跡、選手の顔ぶれ、両校の布陣や戦略についても説明した。特に5戦連続ゴールを決めるなどMVP級の活躍を見せ、J2千葉への入団が内定している青森山田のエース・高橋壱晟選手については非常に詳しく解説している。
 
 試合は青森山田が圧倒的な強さをみせて5-0で前橋育英を下し、優勝の栄冠を獲得した。記事は「心を鎮めて考え、見てみると、われわれがすべきことは国内の青少年サッカーと日本の高校サッカーを比較することでも、それに学ぶことでもない、とすぐに分かる。そもそも学ぶことなどできないからだ」と感想を述べた。そして「どうして『最後のロッカールーム』で感動が生まれるのか。それは、勝利への欲望があり、努力の過程があるからだ」、「どうして毎年これほど多くの美しいゴールが生まれるのか。それは創造力と、前に向かう勇気があるからだ」と論じた。

 さらに、Jリーグにはドラマティックなゲームが多いとしたうえで「脚本があるのか、八百長なのか。いや、日本の高校サッカーを見たことのある人ならそんなことは考えない。小さいころから形成された諦めない精神、最後の瞬間まで戦う集中力によるものだと考える」と説明。「希望を捨ててはいけない、捨てた時点で試合終了だ」というマンガのセリフは決して屁理屈ではないとするとともに、「体制が変わらなければ変わらない。こんな精神すらわれわれは学べないのか」と結んでいる。

 勝てば嬉しくなり、負ければ悲しさと悔しさがこみ上げるというのは、人間として当然の感情だろう。しかし一方で、目の前の結果ばかりにとらわれていては、長期的な視線を持つことができなくなる。最終的には「勝たなければ意味がない」のだが、勝利は「意味のある負け」を繰り返した先にあるもの。中国のサッカー界は今「意味のある負け」を積み重ねているのか、そもそも「意味のある負け」とはどんな「負け」なのかを、考える必要があるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)