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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が小型ロケットの打ち上げに失敗したことが報じられた一方で、2016年9月に大爆発して人工衛星もろとも破壊してしまうという事故を起こしたSpaceXの「Falcon 9」が打ち上げに再挑戦した結果、事故後初めて離陸・着陸ともに成功を収めました。

SpaceX Successfully Launches First Rocket Since September Accident

http://www.forbes.com/sites/alexknapp/2017/01/15/spacex-successfully-launches-first-rocket-since-september-accident/#73e9dc00ca2b

SpaceXのFalcon 9は人工衛星などを打ち上げる2段式の商業用打ち上げロケット。2016年9月の事故では打ち上げ前にロケットが人工衛星もろとも爆発してしまったのですが、タンク内のヘリウムが原因であることを突き止め、前回の事故原因に対処した上で2017年1月15日に再び打ち上げに再挑戦し、無事成功を収めたわけです。事故を起こすまで、Falcon 9は1カ月に平均1回の打ち上げスケジュールを組んでおり、2016年だけで8回の打ち上げを成功させていました。今回の成功を受けて、SpaceXはFalcon 9を定期打ち上げスケジュールに復帰させる予定です。

Falcon 9は従来のような「使い捨てロケット」ではなく、打ち上げ時に用いた第1段ロケットを上空で切り離し後、自動で地表まで降下させて洋上のドローン船に着陸させることで、機体の再利用を可能としています。一方で、着陸したロケットはまだ再使用に使われるまでには至っておらず、当初予定されていた2016年秋の「使用済みロケットの再使用」は延期されたままで、次回の予定は発表されていません。「再使用が可能なロケット」はSpaceXの長期的構想の一部であり、成功すれば6100万ドル(約69億8000万円)という従来のロケットにかかる費用を500万ドル(約5億7200万円)〜700万ドル(約8億円)まで削減できるようになります。

なお、今回の打ち上げの瞬間や、Falcon 9が上空からドローン船に着陸する瞬間を機載カメラで撮影した映像の一部がBusiness Insiderで見ることができます。

SpaceX lands Falcon 9 rocket for first time in 2017 - Business Insider

http://www.businessinsider.com/spacex-lands-falcon-9-rocket-first-time-2017

発射台にセットされたFalcon 9がもうもうと煙を噴射し始め……



今回は無事に発射成功。



まっすぐ上空に打ち上げられていきます。



映像とともに実況中継が行なわれていると、Falcon 9が問題なく軌道にのり、周囲からは歓声が上がっています。



機載カメラから見た地球。



場面が切り替わり、海面に向けて降下するロケットの向こうには、着艦場となるドローン船が待ち構えています。



徐々に接近していき、着艦前に逆噴射して微調整。



無事、着艦にも成功しているのがわかります。



また、上記映像を含む離着陸の全編映像もYouTubeで公開されています。ドローン船への着艦シーンは27分30秒くらいからです。

Iridium-1 Technical Webcast - YouTube