ビジネスアイデアに制約を設けない 〜企業が2017年に注目すべき11のIT戦略テーマ

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ITRでは、毎年行っているIT投資動向調査をはじめとした各種ユーザー調査の結果、クライアント企業から受ける質問や依頼されるブリーフィングの内容、および各種のITプロジェクト支援の成果を加味し、多くの大手企業にとって重要と考えるIT戦略テーマを選定している。今回は、2017年に注目すべき11のIT戦略テーマを紹介する。

企業が着目すべき3つの戦略分野

 ビジネスにおけるIoTやAIの活用が進み、デジタルイノベーションの必要性が声高に叫ばれるなか、近未来のビジネスをいかにデザインするかが、多くの企業で重要な経営課題になりつつある。従来の常識が通用しない競争環境の中で、ビジネスとITの融合を認識し、新たな未来像を描くことを企業は求められている。

 こうした背景から、2017年においては、「未来ビジネスの創生」を企業が着目すべきメインテーマに据え置いた。これを、「ビジネス変革の加速」と「ビジネス基盤の高度化」が下支えする全体構成とし、各々に選定した11の注目すべきIT戦略テーマを配置した(図1)。

 客観的かつ中立的な視点でのITトレンドとして、単年度/中長期IT戦略の策定において、あるいは次年度のIT投資計画の立案に際して、参考にしていただきたい。以降に各分野ごとのIT戦略テーマの概要とキーワードを順に示す。

「未来ビジネスの創生」に関わる戦略テーマ

(1)デザイン思考によるデジタルイノベーション創出

 デジタルテクノロジを活用して画期的なビジネスやサービスを創り出すためには、「要件定義〜仕様決定〜構築/運用」という従来手法は通用しない。イノベーションを主体的にデザインする「観察〜発想〜試作」のアプローチとしてデザイン思考を取り入れる必要がある。

 世界最大の重電メーカーで約30万人の従業員を抱える伝統ある巨大企業のGE社ですら、危機感を持ち変革に挑み、成功を収めていることは広く知られており、多くの国内企業の参考になるはずである。典型的製造業であったGE社では2015年度のソフト事業の売上げが50億ドル(約5000億円)に達した。

 全ての企業が、デジタルに大きく舵を切りイノベーションに突き進む同社のように変革できるわけではないが、デザイン思考を取り入れてこれまでの考え方や進め方を変革することで、よりよい企業文化と新たなビジネスモデルを生み出すことは不可能ではない。

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