強面の近衛兵が4歳の“ミニ近衛兵”に神対応!(出典:https://www.thesun.co.uk)

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英エリザベス女王が暮らすウィンザー城や、王室公務の本庁として知られるバッキンガム宮殿で警護に当たっている近衛兵の姿を誰しも一度はテレビなどで見たことがあるだろう。長くて黒い毛皮の帽子に赤いユニフォーム姿で門番をする近衛兵をモチーフにしたアイテムは、イギリス土産の一つとしても有名である。多くの観光客が詰めかけ、無遠慮に観光写真を撮られることもあるが、まるで能面のように表情一つ変えず黙々と任務に当たる近衛兵の姿はある意味立派だ。そんな近衛兵とこのほど記念写真を撮ることに成功した4歳の男児の様子が英紙『The Sun』ら複数のメディアで取り上げられ、人々の心をほっこりさせている。

英バークシャー州スラウに住むイモジェン・エコー・スコットさんは、1月4日にちょうど4歳を迎えた息子のマーシャル君を連れて、ウィンザー城を訪れた。

マーシャル君は、近衛兵の夏制服である黒の帽子に赤のユニフォームを着た“ミニ近衛兵”として、母のイモジェンさんと共に近衛兵交代の儀式を見学していた。

そこへ4人の近衛兵が行進しながら城の入り口に近付いて来た。マーシャル君は、門前に立ち彼らに敬礼して敬意を表した。その姿はとても可愛らしいのだが、任務中の近衛兵はマーシャル君に愛想を振ることなくそのまま門の中に入って行った。

少したじろいだ様子で門前から母親のもとへ歩み寄ったマーシャル君だったが、そこへ城の入口付近にいた1人の近衛兵が近付き、マーシャル君に「こっちにおいで」というように手招きをしたのだ。

マーシャル君は驚きつつも自分よりはるかに大きい近衛兵の隣に立ち、そっと敬礼した。そのキュートで心温まる様子を見た観光客たちからは歓声があがり、母イモジェンさんも貴重な近衛兵と息子のツーショットを逃すものかとすぐにカメラのシャッターを切った。近衛兵は記念撮影が終わると、マーシャル君を見て一瞬だがペロリと舌を出しお茶目な表情を見せた。そしてまたキビキビとした動作で城の入口へと歩き去った。

近衛兵の行進の様子からマーシャル君との記念撮影までを動画に収めていた観光客の一人であるJoanna Feng(ジョアナ・フェン)さんは、SNSに早速この動画を投稿した。すると24時間以内にその閲覧数は100万回を超えたそうだ。

マーシャル君の誕生日にとてもいい記念になったと喜ぶ母イモジェンさんは、「息子は普段から愛国心が深いんです。エリザベス女王のことも『美しくて、素敵だ』と言っているんですよ」と『Daily Mail』に語っている。

マーシャル君と一緒に記念撮影をしてくれた近衛兵は、Lance Corporal Paul Edden(ランス・コーポラル・ポール・エデン)さんだ。ちょうど近衛兵交代の時間で、彼は業務を外れた時だったのかも知れない。後に兵長ポールさんはインタビューで「私も子供の頃、兵士と写真を撮りたがったことを思い出しましたよ。マーシャル君の“ミニ近衛兵”姿を見て、自分の仕事を誇りに思うこともできたし、彼の思い出として記念撮影してあげようという気持ちになりました」と話したそうだ。

予期せぬ近衛兵とのツーショットが撮影できた喜びを、イモジェンさんは自身のFacebookに「この日、息子と一緒に写真を撮ってくれて『お誕生日おめでとう』と言葉をかけてくれた全ての人に感謝します。息子にとって最高の誕生日になりました」と綴っている。

マーシャル君のキュートな“ミニ近衛兵”の姿は周りの観光客だけでなく、お城の近衛兵の心をも掴んだようだ。Facebook公式アカウント「The Coldstream Guards(ザ・コールドストリーム・ガーズ)」にはマーシャル君と近衛兵の動画とともに「この日は、偶然にもこの4歳の男の子の誕生日だったようで、私たちに会いにウィンザー城を訪ねてくれました」と投稿されている。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)