結婚に失敗しない5つの心得。「怒らない」コツがある

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 赤の他人が一緒に暮らす「結婚」。衝突があるのは当たり前だ。でも、いくつかの処方箋を心得ていると、ケンカしてもリカバリーできる、と専門家は言う。

 結婚してもうまくやる自信がない独身者、すでに結婚が破綻しそうな既婚者、どちらにも役に立つ5つの処方箋を紹介しよう。

◆処方箋(1):2人で決めた貯金をしていれば、ほかの金遣いは干渉しない

 まず一番の問題である金銭面について、「恋人・夫婦仲相談所」所長の二松まゆみさんは以下のように指摘する。

「大きな借金が発覚したなら話は別ですが、何となく相手のお金の使い方が『ケチすぎる』『散財しすぎ』とストレスを感じている場合は、まずは貯金の目標額と期間をしっかり決めること。

 その目標から大きく逸脱しない限りは、ケチなのもだらしないのも性格だと思って、あまり干渉しないことが肝要です」

◆処方箋(2):生活していく上でどうしても許せないラインを決めておく

 さらに二松さんは、金銭面に限らず「どうしても許せないラインを各分野ですり合わせることが重要」と言う。

「家事分担にしても『こうしてほしい』という希望を出し合ってもハードルが高すぎて実現しないことがほとんど。たとえば旦那が洗濯を一切しないことが不満でも『洗濯しないのはいいけど、汚れ物をため込むのだけはやめて』といったように、最初から完璧を求めずに、どうしても許せないラインをお互いに提示するだけでもストレスが軽減されます。

 言われるまで相手を不快にさせていたことにすら気づいていなかったというパターンも多く、案外素直に反省してくれたりするものです」(二松さん)

◆処方箋(3):ケンカを終わらせる方法をあらかじめ2人で決めておく

 また、ケンカになったときに、何となく意地を張って仲直りのタイミングがつかめず、そのままこじれていく夫婦には「ケンカの終わらせ方を決めておく」のが効果的だと語るのは、『結婚を後悔しない50のリスト』の著者・大塚寿さん。

「翌日には持ちこさないとか、食卓に着いたらおしまいといったようにルール化しておけば、気持ちが切り替えやすくなります」

◆処方箋(4):結婚したら人は変わるんだという思い込みを捨てる

 精神科医の春日武彦さんは、そもそもの結婚に対する認識を改めることが重要だと指摘する。

「失敗したと思っている人の多くは、結婚が魔法の特効薬か何かだと思っているフシがあります。結婚すれば貯金をするようになるんじゃないか、家事をするようになるんじゃないか、メンヘラが治るんじゃないか……。

 しかし、結婚したからといって人はそう簡単に変わりません。金づかいにだらしない人間の金づかいが改まらなかったからといって、それは失敗でもなんでもなく当然の結果なんです」

◆処方箋(5):好きなものより嫌いなものが同じことを重視する

 さらに春日さんは続ける。

「価値観が合っているのがよい結婚という思い込みも捨てたほうがいい。同じような価値観の人間と一緒にいても世界は広がらないし、むしろ細かな違いに目がいくようになってしまう。

 一方で、もともと価値観が違う者同士なら、考え方が違っても気にならないし、時おり共通する部分があればそれを喜べるとポジティブに捉えたほうが楽になれると思います。好きなものなんて年齢とともに変わっていくものなので、好きなものが一緒でなくても、嫌いなものが一緒だったら十分だと思ったほうがいい」

 また、一緒に過ごしている時間が長くなれば長くなるほど、加齢やお互いの環境の変化で関係性は変わっていくもの。

「付き合い始めた当初は頼れる夫と世間知らずの妻という関係性だったとしても、夫の仕事がうまくいかなくて自信を喪失したり、母親になった妻がどんどんたくましくなっていったりと、環境次第で関係性は更新されていく。

 その点を自覚して、最初の関係性、主従にとらわれずにコミュニケーションの仕方を常に更新していくよう心掛けましょう」(春日さん)

<取材・文/青山由佳 加藤カジカ 牧野早菜生 イラスト/ただりえこ>

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