「玄米食堂あえん エキュート大宮店」の定食

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 日本の主食たるゆえんを、あらためて実感する。最近は「お米」の魅力を堪能できる店舗が続々と誕生し、注目を集めている。

 消費が低迷傾向にある日本の主食「お米」。そんな中で、このところお米に独特のこだわりを持つ飲食店や食品店が続々と誕生している。

 ライスバーガーを生み出した「モスバーガー」を展開するモスフードサービスの子会社であるモスダイニング(本社:東京都品川区)が運営するのが「玄米食堂あえん エキュート大宮店(埼玉県さいたま市)」。同店で提供される玄米は、特有のクセを感じさせない。秘密は、玄米と白米のブレンド比率と炊き方に、独自のひと工夫が施されているからだという。メニューはこの玄米に季節の小鉢や汁物などがつく定食(朝定食680円・税込)や、玄米にのせてかけての天丼(昼880円、夜1,080円・ともに税込)、カレー(880円・税込)などが用意されている。

 老舗精米機メーカーがお米の新たな魅力をプロデュースする、お米料理店もある。店名は「金のダイニング 銀座本店」。昨年9月、東洋ライス(銀座本社:東京都中央区、和歌山本社:和歌山県和歌山市)が、同社独自の精米技術により、お米本来の旨味に甘味、そして栄養価を現代に蘇らせた「機能性米」を、さまざまなメニューに変えて提供。メニューは、朝はおにぎり、ランチは定食(1,480円など)、3時のブレイクタイムやディナーはお米のスイーツにすしなどと、時間帯により異なる点も大きな特徴となっている。機能性米は、味とともに、かつては生薬でもあったお米の特性も今に伝える一品。したがって金のダイニングに足しげく通えば、味に加えてこれまで知らなかった新しいお米の魅力とも何度となく出会うことになりそうだ。

 また、おいしい「おにぎり」で、もっとお米のある食生活をと提案するのが、昨秋、第1号店が東京は代官山(渋谷区)にオープンした手づくりおにぎり専門店「ONIGIRI ICHIGO」だ。つくったものは自分たちの手でをコンセプトとするRICEBALL(ライスボール/秋田県大仙市)が運営する同店では、お米は自社生産の味自慢、大粒のあきたこまち、また塩やのりも地元の逸品と、具以外の食材はオール秋田産のおいしさで握られた一品が楽しめる。価格は塩むすび(100円・税込)、ツナマヨ(170円・税込)など。ちなみに店名は「おにぎり1合(いちごう)」と読み、ご飯1合でおにぎりが2個できることから、1日1合のお米を食べてもらいたいとの思いが込められているという。

 お米にこだわるお店の味を堪能すれば、お米に対する意識も変わるかもしれない。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]