「女性らしさ」の解釈は人によって異なるものだけど、いまだに昔ながらの"いわゆるセクシー"なイメージを女性に持ち続けている男性も多いよう。

コスモポリタン アメリカ版では、ある辞書に書かれた「女性らしさ(Femininity)」の例文に疑問を持った女性を紹介。女性の生き方が多様化する中、「女性らしさ」の概念も変化すべき、と警笛をならす彼女やネット上の女性たちの行動に、思わず拍手を送りたくなるはず。

ことの発端となったのは、アメリカでライターとして活躍するアリ・シーゲルさん。ある日、米メリアム=ウェブスター社発行の辞書に書かれた「女性らしさ(Femininity)」の例文を見つけた彼女は、すぐにこの情報をTwitterで発信。

メリアム=ウェブスター社: 「女性らしさ」の例文 "彼女は女性らしさを失うことなく、CEOに就任した。"
アリ・シーゲル: …?

アリさんは当時、2016年11月に行われたアメリカ大統領選に意見する内容の小冊子の出版を企画中で、そのための情報収集をしていたところ、この例文を発見したのだとか

「強くてパワフルな女性たちを彷彿とさせる文章や写真、イラストなどを掲載した小冊子を作ろうと考え、Twitterのフォロワーに投稿を呼びかけたんです。するとある女性が、画像に詩をつけたものを送ってきました。画像は辞書に書かれている『女性らしさ』の例文をスクリーンショットしたもので、ツイートには『追伸:この例文が辞書に書いてあるなんて、信じられなくない!?』と書かれていました」と話すアリさん。

「私も見てすぐに『これはひど過ぎる!』と思い、『だったらこんな例文もアリかしら:彼は男性らしさを失わずにCEOに就任した』と書いてツイートしました」

アリさんのツイートは瞬く間に拡散され、彼女のツイートに触発された人々もメリアム=ウェブスター社のタグをつけて次々にツイートを開始。するとこの"動き"を同社が気づき、例文は削除されたのだそう!

メリアム=ウェブスター社:あなたが正しい。例文は削除します。

メリアム=ウェブスター社:削除しました。申し訳ございませんでした。

「(私と同じ意見の)誰かがメリアム=ウェブスター社の辞書編集者、ピーター・ソコロフスキー氏に連絡したため、同社は状況を理解したようです。そして例文は削除されました。同社の対応は素晴らしかったし、あの時代錯誤な例文が無くなってほっとしています」

しかし彼女はメリアム=ウェブスター社が例文を削除したことで問題は解決した、と思っているわけではなく、こうして何気なく存在する性差別的事例はたくさんあるのだと指摘。

「今回の件で女性差別が文化や社会にいかに定着しているのかを知り、改めて驚きました。人々はこういった状況に慣れてしまっているんです。例えば<Google>で『女性らしさ』を検索してみると、『彼女は化粧をしてハイヒールを履くことで、女性としての喜びを感じる』のような文章が表示されるんですから! 女性がそんなことばかり考えていると思ったら大間違いなのに」

アリ・シーゲル:"女性らしさ"が辞書を変えた!

今回のように、小さな事例が積み重なって女性に対する概念が変化し、男女が平等な社会へと繋がっていくとアリさんは考えているそう。加え、「これは女性の仕事」「これは男性には向かない」など、男女間に不必要に壁をもうけることで、子どもや若い世代の女子たちの将来性を狭めてしまうことも危惧しているのだとか。

「学校で子どもたちを教える先生は特に、女性に対する考えや言動に注意すべきです。辞書をひいて性差別的な解説や例文を読んだ子どもたちは、文字どおりに受け取ってしまいます。それが少女たちの可能性を狭めてしまうかもしれません」と、アリさん。

「現在、アメリカではペプシ、HP、ゼネラルモーターズなど、数多くの世界的大企業のCEOを女性が務めています。HPのCEOメグ・ホイットマンの前職はeBayのCEOでした。12歳でオンライン雑誌Rookieを始めたファッションブロガー兼女優のタヴィ・ゲヴィンソンなど、若い世代の活躍も目立ちます。彼女たちにいわゆる"女性らしさ"のイメージが当てはまるでしょうか?」

では、アリさん本人は「女性らしさ」の意味をどう解釈しているのでしょう?

「『女性らしさ』という言葉そのものに違和感を感じるけど…女性が有する特性。例えば勇気、強さ、知性などかしら? 独立心が旺盛だけど、困っている人には手を差し伸べる。そして毅然としてふるまう。そんな意味だと思っています」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US