自動車メーカーのポルシェが1986年に限定発売したモデル「959」は、ポルシェでは初となる四輪駆動を採用するなど、当時としては最先端の技術を投入したスーパーカーです。そんな959の中でも特に貴重な「959 Sports」と呼ばれるモデルがフランスのオークションに出品されることになっており、落札予想額は2億円に達するともみられています。

One of Just 29 Porsche 959 Sports Ever Built Is Going to Auction

http://www.roadandtrack.com/car-culture/buying-maintenance/news/a32252/heres-a-porsche-959-sport-for-no-reserve-auction/

ポルシェ・959は市販車としては世界ではじめて時速300kmの壁を破った車としても知られているスーパーカー。怪物マシンが群雄割拠したレースカテゴリ「グループB」に参戦すべく、ホモロゲーション(参加認証)の取得に必要な「市販車を200台製造」という規定をクリアするために生産が行われました。実際に注文を受け付けたところ、世界中からオーダーがポルシェに殺到。そのため、当初の予定だった200台を上回る292台の959が生産されていました。

Porsche ポルシェ 959 - ポルシェジャパン



そんな959には、豪華な内装を持つ「Komfort」モデルと、クーラーや内装などの装備をそぎ落として、より走りを追求した「Sports」の2モデルがラインナップされていました。そのなかでもSportsは生産台数が非常に少なく、受注して生産されたのはわずか29台しかなかったといいます。

そんな「ポルシェ・959 Sports」が2017年2月、フランスのオークション「RM Sotheby's」でオークションにかけられることになっています。

1988 Porsche 959 Sport | Paris 2017 | RM Sotheby's

http://www.rmsothebys.com/pa17/paris/lots/1988-porsche-959-sport/1701774



1988年製のポルシェ・959 Sportsモデル。同社の代表作である911をベースにしながらも、ワイド化されたボディなど中身は別物と呼ぶべきシロモノ。オークションに出品されるのは、29台生産された959 Sportsのうち、11番目に生産された車体となっています。



911だと後端に向かってボディラインがストンと絞り込まれるヒップラインですが、959の場合はボリューミーな形状となっており、巨大なエアスポイラーが追加されています。



搭載されているエンジンは、排気量2848ccの水平対向6気筒・ツインターボエンジン。通常モデルの959は450馬力ですが、このモデルはオーダーの段階で515馬力にスープアップされています。



内装は、およそ30年がたつ車体とは思えない極上コンディションの模様。左ハンドルでトランスミッションは6速マニュアル+リバース。



純正装備のロールケージにまかれたパッドもそのまま残っています。写真で見る限りは内外装ともに極上のミントコンディションといえそう。



走行距離はメーター読みで1万1538マイル(約1万8500km)。カリフォルニアでポルシェのディーラーを営んでいた元レーシングドライバーのバセック・ポラック氏の息子であるバセック・ポラック・ジュニア氏が新車で購入し、ポルシェ本社のあるシュトゥットガルトで引き渡しを受けた後にヨーロッパを周遊した後に、アメリカに持ち込んだ車体とのこと。これまでに3人のオーナーの手元に渡り、現在は「スイス・ポルシェ」のコレクションとして保管されている車体の模様。



保管状態が素晴らしかったようで、30年経った今もオリジナルの塗装の状態が残されているとのこと。



車台記号は「WP0ZZZ95ZJS905011」



付属の工具類も揃っている模様。



30年経っても紙のマニュアル類がそのまま残っているのはかなり貴重といえそう。



オークションは2017年2月8日に開催され、RM Sotheby'sの落札予想価格は150万ユーロから200万ユーロ(約1億8000万円〜2億4500万円)となっています。