Doctors Me(ドクターズミー)- あなたも“ワンオペ育児”予備軍かも? 7つの項目から危険度をチェック

写真拡大

みなさんは「ワンオペ育児」という言葉をご存知でしょうか?

最近メディアでも取り上げられ話題になりましたが、広まった背景には子育てや家事で一人悩む、母親たちの深刻な状況がありました。

今回は「ワンオペ育児」によって引き起こされる症状、懸念される疾患、予防法などについて、精神科医のひなこ先生に詳しく解説していただきました。

ワンオペ育児とは


ワンオペ育児とは、ワンオペレーション育児の略で、自分一人で家事や育児・仕事などを、パートナーや周囲の助けなく行っている状態を指します。

危険なワンオペ育児の原因


夫婦の会話が少ない


相手のつらい状況が把握できない可能性があります。

仕事が激務である


パートナーが深夜過ぎの帰宅が当たり前、休日出勤も多い、といった場合、ワンオペ育児に陥りがちになります。

周囲に手助けしてくれる人がいない


実家が遠い、内気で友達が作りにくい、といったケースはちょっとした用事にもすべて一人で子供を連れて行かなくてはならず、子育ての悩みも抱え込みがちになります。

ワンオペ育児に陥った時の初期症状


精神的


孤独感やパートナーに対する怒りや苛立ち、不信感、それから子育てで生じるストレスなどから精神的な健康を損なうことがあります。

肉体的


夜泣きなどで夜間眠れない、家事と育児でへとへとになっている、体調が悪くても育児を休めない、といったことから、慢性的な倦怠感や微熱、動悸など、身体的な不調を起こすことも多くみられます。

ワンオペ育児により悪化が懸念される疾患


うつ病


症状が悪化することもありますが、ワンオペ育児が発症のきっかけになってしまうこともあります。

肩こりや頭痛


ストレスによる自律神経の乱れなどによって、肩こりや頭痛が起こる場合があります。

不眠症


疲れているのに、眠りたくても眠れないという状況に陥っている方も多いようです。

ワンオペ育児にならないための予防法・改善策


出産前に夫婦で子育てについて話し合う


できれば出産前から、子育ては母親が中心でやらなくてはならない、母親ならばやって当然、といった思い込みを夫婦双方が捨てるようにしましょう。

二人で周囲の力を借りながら行っていく大仕事であると確認・認識しておくことも大切です。

現在の状態をしっかり伝える


夫婦で子育てをしている場合は、やはり現在の状態、つまり、ほぼ一人で仕事や家事・育児をこなしていることのつらさを、しっかり伝える機会や勇気を持つことが大切だと思います。

自分の時間を持つ


自宅で子育てをしている方が、少なくとも週に一回程度は半日以上の自分の時間を持つようにする、といった緩やかな取り決めもしておくとよいかもしれません。

延長保育の利用や、ベビーシッターの利用なども検討されるとよいと思います。

医師が警告!ワンオペ育児予備軍セルフチェック


□夫など、パートナーの帰宅時間がいつも遅い、あるいはひとり親家庭である

□休日も子供と二人きりで過ごすことがよくある

□精神的・体力的につらい時に、頼れる相手がいない

□常に疲れた感じがし、物事を楽しめない

□現在の状態を、打ち明けたり相談できる相手が近くにいない

□自分のリラックスできる時間や、趣味の時間は長い間取る機会がない

□仕事の能率が下がり、ミスが増えた

最後に医師から一言


ワンオペ育児、という言葉を聞いて、まさに自分のことだと思われた方も多いのではないでしょうか。

母親だから頑張らないといけない、という思い込みに辛くなってしまいがちですが、本来子育ては一人の人間の手では本当に難しいものです。

周囲にSOSを出せる勇気を持つこと、また、誰かからのSOSにみんなが気づいて、時間や余裕のある方が手を差し伸べられるシステムを作っていくことが急務だと思います。

(監修:精神科医 ひなこ先生)