フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」(11日深夜放送分)では、「スポーツお祓いスペシャル 2016年に起きた珍事を話しつくす」として各スポーツ競技を代表するゲストが出演。昨年起こった“お祓いしたい”出来事を紹介した。

ゴルフ界からは、お笑い芸人・黒田カントリークラブが「カップに嫌われ続けた惨劇」として、2016年マスターズで起こったアーニー・エルスの「6パット」を挙げた。

全米オープン、全英オープンをそれぞれ2度制した南アフリカのレジェンドは、マスターズの初日&最初のホールで60cm程度のパットを外すと、その後、何度打ってもボールはカップに入らず。突如、彼を襲ったイップス(精神的要因により、思うようなプレーができなくなる運動障害)により、次の日も同じホールで同様のパットを外してしまう。

するとゲストの一人、北海道日本ハムファイターズ・杉谷拳士は、ピッチャーとしてプロ入りした先輩・糸井嘉男(阪神タイガース)を襲った突然の悲劇を紹介した。

「最初の方にすごい球を投げてたんですって。ただ、ある日フォアボールが連発するようになって、セットから投げようとした時に、なかなか動かなかったらしい」と説明した杉谷。その時、コーチが糸井のもとに行くと、動けなくなった糸井はなんと「どこから動かしていいか分からなくなりました」(杉谷談)と話したという。

すると野球ファンのトータルテンボス・藤田憲右も続く。「(糸井が)ピッチング練習してたら、岩本(勉)選手が裏で見てて“お前ノーコンだな”ってずっと言ってて。糸井は黙々と投げてた。(それでも岩本が)“お前すげぇノーコンだな”って言ったら、糸井が“え、これ黒ですよ”って言ってアンダーシャツを(指した)」と、糸井の天然ぶりが分かるエピソードを紹介。これには村上も「そんな人がイップスになる」と驚くしかなかった。