DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」8回目のボヤきは「オンとオフが切り替えられない」です。

【今週のボヤき】

元々ハマり性です。“ハマり症”と言ってもいいくらい、一つのことに集中するとまわりが見えなくなります。30代に突入して仕事が面白くなってきたのもあって、今ハマっているのは仕事です。「休日は何しているんですか?」と言われて「仕事です。私には仕事しかないので」と言うと、「社畜だね〜」と言われます。「彼ができたの!」「結婚したの!」と同じノリで「仕事しかないの!」と近況報告をしているに過ぎないのに……。

正直、プライベートの楽しみ方がわからないのです。「オンとオフを切り替えて」とよく言いますが、それができません。「デキる人の仕事術」のような本を読むと「切り替えは必要」と書いてあります。飽きっぽいくせにハマるととことん突き詰める癖があるので、他のものとのバランスをとることができません。ワークライフバランスにも逆行しているよなあとも思います。

無理に切り替える必要はない

多くの場合オンとオフを切り替えている人は、仕事中にオフになっている場合が多いですね。
そして仕事が終わるとスイッチがオンになり、生き生きとし始めるわけです。
仕事と私生活をきっちりと分けている人の多くはこのパターンなのですが、なぜ仕事中にスイッチをオフにするのかというと、オフにしなきゃやっていられないからなんですね。

自分を出してしまうとストレスが生じてしまうため本来の自分は心の奥底に幽閉して、誰かの言いなりになり、責任を背負うことなく、ただ黙々と言われたことを定時までやり続けるマシーンになるわけです。
仕事が終わってやっと本来の自分に戻ることができるわけですが、残された時間はもうそんなに残っていないんですよね。
自分が自分である時間を名残惜しむように、意味もなく夜更かしをして生活習慣を乱してしまう人がこのタイプです。

本当に充実している人とは…?

仕事に充実を感じている人は本来の自分で仕事をしている人です。
仕事が終わっても変わらずに本来の自分ですからその境はありません。だから私生活でも仕事のことが頭から離れないわけですが、それは強制でもなく義務感でもなくただ「楽しいから」という思いで夢中になっているだけなんですよね。

遊ぶことより夢中になれるからそうしているだけであって、そこで無理やりスイッチをオフにしてもかえってストレスが生じるだけ。
悶々としながら仕事から離れるくらいなら悠々と仕事に没頭した方が精神的にも安定するものなんですよ。
オンになりっぱなしでキツいように見えるかもしれませんが、ストレスが生じるのは自分でいることができないオフのときなんです。

安心して仕事に没頭して

オンになりっぱなしの疲労は達成感を伴った心地よい疲労になります、その疲労は適正の時間に眠くなる疲労ですから生活習慣も乱れることもありません。

仕事ができる人というのはそういうプロセスは必ず経ているもので、そのプロセスの中で要領を得てワークライフバランスをとっていくものなんですよ。
仕事というのは生活の中心になるもので、これが充実していないと恋愛をしても結婚をしても充実はできません。

仕事を充実させることは幸せになるために最も大切なことなんです。
何も間違えていませんので、安心して仕事に没頭してください。