Doctors Me(ドクターズミー)- 受験当日にインフルエンザは避けたい!今からでも間に合う8つの感染予防対策

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いよいよ受験シーズンになってきて、全国の学生のみなさんは最後の追い込みをかけていらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、この大事な時期や試験当日にインフルエンザにかかってしまった…なんてことは避けたいですよね。

そこで今回は受験生に向けたインフルエンザの予防接種を受ける時期、予防対策、感染を招くNG行動を医師の松本先生に解説していただきました。

受験生がインフルエンザ予防接種を受ける理想的な時期


まず、大前提としてインフルエンザの予防接種には感染を防ぐ効果はありません。予防接種で出来るのは発症の予防(症状が出ること)と発症したときの重症化の予防(症状が軽くなる)です。

また、予防接種の型と流行する型が一致していなければ発症、重症時の予防効果はありませんので、それを踏まえた上での話とお考えください。

毎年、12月終わり頃〜3月頃までがインフルエンザの流行のピークであり、予防接種の効果は接種してから2週間〜5カ月とされています。

13歳未満


4週間隔位で2回接種が標準的な接種方法です。1回目の接種時に12歳だった場合は、2回行うのが普通です。

13歳以上


1回接種が原則ですが、何らかの病気があり免疫が低下している場合など、希望があれば医師の判断で2回接種することもあります。

接種時期は11月と12月に1回ずつが理想



受験期にもっとも強い免疫効果を期待するなら、年内に2回とも接種しておいても良いと考えられます。ワクチンを2回接種の方が予防接種の型が正しければ、発症予防効果が強くなるという研究はあります。

11月までに1回目、12月中に2回目を終了しておくとよいですが、1回接種の場合は11月終わり〜12月初め頃でもよいでしょう。

試験が推薦入試などで1月にあるのか、それとも3月頃にあるのかで多少前後させるのも手です。

インフルエンザに感染してから登校出来るまで


学校保健安全法により発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまでが出席停止期間です。

発症した日から数えると6日間は出席停止期間で、その後は解熱した日によって変わってきます。

受験当日にインフルエンザを疑うべき症状

インフルエンザA型



■ 急に38〜40℃くらいの熱が出る
だるいな、と思ったらすでに高熱が出ている場合もあります。

■ 発熱後の呼吸器症状
一般の風邪はくしゃみや鼻水などが先に出て、その後微熱が出ることが多いですが、インフルエンザでは先に筋肉痛や熱が出ることがしばしばあります。

熱が治まって、あるいは熱が出だした後に強い咳、喉の痛み、鼻水くしゃみなどが出てくることが多いです。

■ 強い頭痛、関節痛、筋肉痛
発熱と共に、足が痛くなったり、節々が痛くなったり、頭痛がよく起こります。

■ 強い寒気や悪寒
気温が低いから寒いのかな、と思うようなちょっとした寒気でなく、明らかに体調が悪くて寒気がする、とわかるような寒気です。

■ だるさ、食欲不振
お腹が空かず、食事をする気が起きないでしょう。

インフルエンザB型



■ 発熱
A型と違い、高熱がいきなり出るとは限らず、ダラダラと微熱が続きますので、風邪と間違えやすいでしょう。

■ 呼吸器症状
A型と同じく咳やくしゃみ、鼻水が出ます。

■ 消化器症状
吐き気や下痢などもしばしばあります。

※どちらの型も予防接種をして、上手く免疫ができている場合は症状が軽い場合がしばしばあります。

インフルエンザにならないための予防対策


湿度と温度の管理


湿度は50%以上に、室温も28度を目指すとウイルスが繁殖しにくく、また抵抗力も落ちにくいです。ホテルの湿度は低いことが多いので、濡れたタオルを干すのもよいでしょう。

咳やくしゃみをしている人から2m離れる


インフルエンザの感染は主に飛沫感染と空気感染で、咳やくしゃみ、会話などで口や鼻から出されたウイルスを吸ってしまうことです。

ウイルスは水滴に含まれていることが多く、咳やくしゃみの飛沫は1m程度で落下するので、1-2m離れていると感染の可能性が低くなります。

マスク


マスクによって呼気が湿気を帯び、暖まります。ウイルスは冷気と乾燥を好みますから、マスクをすることによってウイルスが好まない条件を作り出すことが出来ます。

マスクでウイルスが通らないようには出来ませんが、ウイルスは水滴にくっついて浮かぶことが多いので、呼気中のウイルスはマスクで多少減ることが考えられます。

不織布製マスクの内側に、綿のハンカチなどを畳んで入れると顔に当たる部分も気持ちよいでしょう。

手洗い


手指の横や先端だけでなく、出来れば肘まで石鹸を泡立てて流水で洗浄し、ペーパータオルか、個人のタオルで拭くと良いでしょう。

人混みを避ける


多くの人がいる場所では、インフルエンザウイルスに感染する確率も高くなります。人混みを出来るだけ避けること、また、上記のマスクを付けることは必須です。

換気


部屋の掃除や換気により、ウイルスのいる可能性のある空気を入れ換えましょう。

運動


免疫力は運動によっても鍛えられるので、勉強ばかりでなく体を動かすことは大切です。ちなみに、脳を鍛えるのにも運動は有効と考えられております。

適切な食事


免疫力を作るのは体の免疫細胞で、その免疫細胞を作るのは食事からの栄養です。適切な栄養を摂り、ジャンクフードを排除することで、より強力な免疫力をつけましょう。

また、適切な食事は成績を上げることもわかっています。

インフルエンザ感染リスクを高めるNG行動


夜遅くまで勉強する


追い込みの時期だからと言って、毎日遅くまで勉強しても、脳細胞は働きません。睡眠不足は免疫力と共に脳細胞の機能も低下させるので、最低4.5時間の睡眠はとりましょう。

また、同じ睡眠時間ならば早寝早起きの方が、遅寝遅起きよりもずっと体の調子が上がります。

スマホを深夜まで使う


友達と連絡をとって励まし合ったりするのも良いかもしれませんが、脳機能や免疫力を低下させ、病気になりやすくなるだけでなく、睡眠時間や勉強時間も減ります。

無理矢理詰め込もうとする


頭が混乱し睡眠不足になり、免疫力が低下しがちです。

合格祈願のお菓子を食べ過ぎる


縁起を担ぐ気持ちはわかりますが、合格祈願のお菓子の中にはジャンクフードもあるので、食べ過ぎなどは脳や免疫の機能が落ちやすくなります。

松本先生から受験生に一言


日頃からインフルエンザを含め、色々な病気を予防するのはもちろんですが、社会で普通に集団生活をしている限り感染症を100%避けることは不可能で、早い話がどんなに気を付けても感染するときはするのです。

いざという時のために、受験する学校に前もってインフルエンザの時の対応を問い合わせておくとよいでしょう。

日々、地道な努力をし、あとは「天は自ら助くる者を助く」と、気楽に構えて極期を過ごしましょう。それになにより受験に失敗したからと言って人生に失敗するわけではありませんから。

(監修:医師 松本明子)