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セキュリティ会社Kaspersky Labが、2016年10月から2016年11月の期間に世界18か国1万6750人の男女を対象にソーシャルメディアに対するオンライン調査を実施したところ、人々はソーシャルメディアを利用した後にさまざまな理由からマイナスの感情を持つことが多く、本来は楽しみたいという前向きな理由から利用しているソーシャルメディアのプラスの効果が影を潜め、ネガティブな気分を感じていることが明らかになったという。

 ソーシャルメディアを利用する理由として、多くの人が「友達や同僚と連絡を取り合うため」(65%)、「楽しくて笑える投稿を見るため」(60%)を挙げていると回答。 さらには、時間をかけてプロフィールを作成し、楽しそうな雰囲気を演出して、見た人が笑顔になれるような投稿をしたり(61%)、休暇中いかに楽しい時間を過ごしたかを伝えたり(43%)していると回答していた。

 ただ、そんなポジティブな利用方法の反面、気分を害する要因になるという回答も多かったのである。

◆6割が友達の楽しげな投稿を見て落ち込むと回答

 ソーシャルメディアを利用してネガティブな気分になった理由は複数挙がった。

 もっとも多かったのは、オンラインでのコミュニケーションを広告によって妨げられること(72%)だったが、他の要素としては「嫉妬」の感情が大きな要因となっている。

 たとえば、59%の人は、自分の誘われていないパーティーについての投稿を見ると惨めな気持ちになると回答し、45%は友達の楽しそうな休暇の写真を見ると嫌な気分になると回答している。さらに、37%の回答者は、自分の過去の楽しい投稿を見ると、今より昔のほうが幸せだったと感じると回答したという。

◆4割以上が友達の投稿への「いいね!」数に嫉妬

 また「いいね!」に対する執着も、利用者がネガティブな感情を抱く大きな理由となっている。回答者の大半が自分の投稿に対してそれほど多くの「いいね!」が得られないと落ち込んだり、いら立ちを感じたりしており、42%は友達が自分より多くの「いいね!」を獲得していると嫉妬すると回答したという。

 同社による過去の調査でもソーシャルメディアに対するネガティブな感情が明らかにされており、いっそのことソーシャルメディアを止めてしまおうと考えたことのある回答者は78%にも上ったそうだ。

 ではなぜ人々は、それでもソーシャルメディアにとどまるのか? この点については、友達とのつながりを保ちたい(62%)や写真など思い出をデジタルデータで残しておきたい(21%)などの理由を回答する人が多かった。

 孤独感から逃れるためにソーシャルメディアにとどまる一方で、ソーシャルメディアこそが孤独感をより強いものにしている現状。人々はこの現状から逃れることはできないのだろうか?

参照:株式会社カスペルスキーhttp://media.kaspersky.com/jp/pdf/pr/Kaspersky_OnlineDepression-PR-1035.pdf

<文/HBO取材班>