チョン・ウソン&チョ・インソン主演映画「ザ・キング」近現代史を貫く歴史映画の誕生…本質的なテーマは希望(総合)

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大統領選挙を控えている2017年、韓国の現在の政治状況にぴったりの映画が誕生した。国民はもちろん、政治家や検察、マスコミ関係者には必見の作品だ。

12日午後、ソウルロッテシネマ建大入口(コンデイック) 店で今月18日に公開される「ザ・キング」のマスコミ向け試写会が開催された。この日演出を担当したハン・ジェリム監督と主演のチョ・インソン、チョン・ウソン、ペ・ソンウ、リュ・ジュンヨルらの俳優が出席した。「ザ・キング」はユーモラスなシーンが多く、全体的に軽いと思われたが、実は近現代史を貫く1本の歴史映画と言える。

ハン・ジェリム監督はこの日「検察官や暴力団が登場する映画はあったが、僕はこれまで検察官の欲望、その始まりやディテールを正確に取り扱う映画はなかったと思った。一人の人物を王、即ち権力に近づこうとする人物として検察官を設定しただけで、特に他の意味はなかった」と話した。

また、ハン監督は「実際には存在しない仮想の人物であるパク・テスとハン・ガンシクの力を視覚的に表現するために職業を検察官にした」と補足した。「ザ・キング」は最高の権力者になるために検察官と組織暴力団の連合、裏切り、葛藤を描き、密度の高い緊張感を描いた。

組織暴力団の荒く悪どい一面を描くために使った猟犬や、検察官たちが余裕のある姿でコーヒーを飲むシーンは特に視線を引きつける。ハン監督は状況とは反対に余裕たっぷりにコーヒーを楽しむシーンに対して「コーヒーはご飯ではない。何事もないように笑ってコーヒーを飲んでいる権力者たちにショックを受けたことがあった。それが権力の象徴だと思う。弱者、やられる人々の立場でそれを見ると、ものすごく苦しい気持ちになるため、数ヶ所に入れた」と説明した。

この映画は権力を追うある平凡な検察官の心理変化を通じて、過去の政権から大統領選挙を控えている現在の韓国の近現代史を網羅する。その過程で第15代大統領選挙で勝利し、憲政史上初の与野党の政権交代を成し遂げた金大中(キム・デジュン) 政府と16代大統領選挙で当選した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が率いる政府の時代を盛り込んだ。

2004年に発生した盧武鉉元大統領の弾劾シーンに対して、ハン監督は「カットしなかった理由は脚本にも元々あった。当時、僕には衝撃的な事件だったし、非常に悲しいことだった。実際5年ごとに大統領が変わるじゃないか。僕が考えた時、映画のために非常に必要なシーンだった。実際にあった事件であり、テスが危険に陥るシーンであるため必ず必要だった」と説明した。

ハン監督は映画の本質的なテーマに対して「希望」だと答える。

「(政治史や検察官の話がメインになっているが) 僕が本当に話したかったのは希望だ。昨年起きた“チェ・スンシルゲート”(機密漏えい事件) が火をつけて、市民たちを怒らせた。しかし、国民の力が集まって、大きな力を作り出した。観客のそのような感情を感じ、私たちが(韓国の政治または状況を) 変えることができるんだという感情を感じていただきたい」と伝えた。

映画の制作のためにハン監督は、後輩の法曹人、検察の番記者たちの協力を得て、様々な資料を読みながら想像したという。

彼は「どの職業群にいても、自身に与えられた状況に従って、忠実に生きていく人がいる反面、出世のために生きていく人がいるものではないか。そのような部分を俳優たちが期待以上に上手く表現してくれたと思う。本当に感謝している」とし、俳優たちの演技に感謝を表した。

彼は「政治の裏について分からない方のために説明が必要だと思った。単純な説明にとどまらず、ナレーションで人物の状況に合う感情を入れた」と補足した。主人公のパク・テスのナレーションが映画に対する理解度を高めるものとみられる。