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タフネス“ケータイ”が6年ぶりの復活!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は11日、今春以降に発売・開始する新商品や新サービスを披露する「au発表会 2017 Spring」を都内にて開催し、OSにAndroidベースを採用した折りたたみ型のタフネスケータイ「TORQUE X01(型番:KYF33)」(京セラ製)を発表しました。発売時期は2017年2月下旬を予定し、価格は毎月割を引いた実質負担額で2万円程度となる見込みです。

TORQUEシリーズと言えばau向けのタフネススマホシリーズとして京セラが発売していましたが、今回はフィーチャーフォン(ガラケー)タイプでの登場となりました。フィーチャーフォンタイプでのタフネスモデルとしてはNECカシオ製の「G'zOne TYPE-X」以来で6年ぶりですが、そのG'zOneシリーズを引き継ぐ形となります。

今回発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので写真と動画にてご紹介します。なお、詳細なスペックなどはこちらの記事をご覧ください。


本体カラーはシルバーとレッドの2色


■高い耐久性能と手袋装着時も使いやすい物理キーが魅力
本機の最大の特徴はやはりフィーチャーフォンタイプであるという点です。前述のようにau向けに発売されたフィーチャーフォンタイプでは6年前のモデルであるNECカシオ製の「G'zOne TYPE-X」が最後であり、NECカシオが携帯電話製造から撤退して久しい現在、もはやフィーチャーフォンタイプではタフネスモデルは発売されないと思われていただけに、G'zOneシリーズなどを愛用していた層にとって本機への期待と喜びは大きいのではないでしょうか。

説明員も「片手で簡単に扱えるガラケーの良さや物理キーによる確実な入力性から未だにG'zOneシリーズを使い続けているお客様は少なくなく、スマホではやはりダメでガラケータイプで新機種を出してほしいという要望が強くあった」と語っています。


G'zOne TYPE-X(左)とTORQUE X01(右)との比較。ゴツゴツとした頑丈そうなデザインをよく継承している



防寒用グローブなどを装着していても確実に片手で操作が可能なガラケースタイルと大きく押しやすい物理キーはアウトドア用途では必須条件に近い


本体の耐久性についても米国国防省の調達基準に準拠した防水・防塵性能に加え、鉄板やコンクリートなどへ1.8mの高さから落下させる耐衝撃試験などを加えた18項目の耐久試験をクリアするなど、過剰とも思えるほどの頑丈さをアピールしています。

1.8mの落下試験や氷水に浸した状態でも動作する耐氷結試験のデモの様子などは以下の動画からもご覧いただけます。


S-MAX:京セラ製「Torque X01」ファーストインプレッション

動画リンク:https://youtu.be/9L3yvGjiLeY

OSについては非公開との説明をいただきましたが(上記動画内でもそのように説明)Androidベースとなっているようです。アプリケーションの追加はauスマートパスなどで行い、Google playは利用できません。標準で気圧計や潮位予報など8種類の専用アプリがプリインストールされており、「OUTDOOR PORTAL」の項目から利用することができます。


正面。背面液晶には時計のほか気圧や気温など「OUTDOOR PORTAL」のアプリで取得した情報を表示することができる



背面。カメラは約1,300万画素COMS。FeliCaを搭載しているがNFCは非搭載



バッテリーは交換可能で3.7V/1,500mAh。バッテリーを外すとmicroSDスロットやSIMスロットにアクセスできる



下面。USB端子がある



USB端子はmicroUSBで防水キャップ式



ヒンジ部。耐衝撃性を高めるためボディ周辺には硬質ウレタンによるバンパーパーツが随所に使用されており、ディスプレイ面などよりも若干出っ張った作りとなっている



左側面。ストラップホールは左右にあり、後述するオプションの「ハードホルダー」を装着する際にロックするための穴としても活用される



右側面。マナー/シャッターボタンも大きめで滑りにくい加工が施されている



キー面。テンキーは大きく押下時のクリック感も強め。ディスプレイは3.4インチFWVGA(480×854ドット)のTFT液晶



ディスプレイを閉じた際にスピーカー部が若干見えるようになっており、閉じた状態でも音声を聞けるようなデザインになっている



メインメニュー画面。画面はタッチ操作には非対応



OUTDOOR PORTALのアプリ一覧



潮位予報などはアウトドア向けのTORQUEらしいアプリの1つ



別売りオプションの充電用卓上ホルダーとカラビナ付きハードホルダー。ハードホルダー使用時は卓上ホルダーは使用できない



ハードホルダーにはロック機構がついており、かなり頑丈に固定される


■レジャー以外にも仕事で使えるタフネスモデルとして
タフネスケータイの利用シーンや利用者層を想像するとき、真っ先に考えるのは当然アウトドア指向の若年層ですが、G'zOneシリーズやスマホのTORQUEシリーズなどは工事現場や危険作業を伴う職種での利用も多く、「他に替えが利かないから」という理由で長く使い続けているという意見も耳にしたことがあります。本機はそういった「替えが利かない」機種を代替するモデルとしての需要が見込まれ、とくにビジネスシーンではスマホよりもガラケースタイルが好まれる状況もあり、単なる“趣味のモデル”には収まらない魅力があります。

従来よりもさらに高い耐久性を持ち、VoLTEによるクリアな通話品質やLTEによる高速テザリングにも対応した本機は、G'zOneシリーズの血統を継ぐ新世代の端末としてタフネスモデルを待ち望むファン層にも受け入れられるのではないでしょうか。





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