いい腕時計には人に語りたくなるストーリーが存在します。それは著名人が愛用した逸話だったり、人類の進歩に貢献した伝説だったり……。今回紹介するタグ・ホイヤーのモナコもそんな語り所が満載な腕時計。名作と称される角型時計レーシングウオッチの歴史と魅力を3つのポイントにまとめました。

 

アヴァンギャルドな表情に時代を越えた根強い支持

1969年にホイヤー社が共同開発した世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを最初に搭載した市販品のひとつが、このとき新規開発されたモナコでした。しかも、スクエアやトノー型は技術的に防水性を持たせるのが難しかった当時、世界初の角型防水時計でもあったのです。美しいブルー文字盤と左リューズが特徴的な力強いスクエアデザインは、特に建築家や俳優に人気を呼び、1970年公開の映画『栄光のル・マン』で主演のマックイーンが着用したことをきっかけに世界的に大ヒット。カレラと同じレーシングウオッチながら、モナコは機能的に進化しつつ基本デザインを変えない独自の道を突き進んでいます。

↑ホイヤー モナコ「キャリバー11 クロノグラフ」Ref.CAW211P.FC6356/66万4200円/39×39

 

ステイーブ・マックィーンが映画で着用した初代モナコの復刻モデル。インダイアルまでスクエア型のブルーダイアルは、12時位置に当時と同じホイヤーロゴが配され、リューズは左サイドにセット。100m防水。SSケース+カーフストラップ。シースルーバック。

 

↑モナコ「クロノグラフ」Ref.CAW2111.FC6183/60万4800円/39×39

 

ブランドを代表する定番モデル。特にこの青文字盤は不動の人気を誇る。リューズは右側。自動巻き。100m防水。SSケース+アリゲーターストラップ。シースルーバック。

 

■MONACOの人に語りたくなる3つのポイント
\こ初の自動巻きクロノグラフにして世界初の角型防水時計
映画『栄光のル・マン』でマックイーンが着用してブレイク
青文字盤+レッドの配色や四角い2つ目デザインを受け継ぐ

スティーブ・マックイーンが着用

映画『栄光のル・マン 』の撮影時、マックイーンはポルシェ917ガルフの走行シーンで、尊敬するF1のジョ ー・シフェールと同じ装備品一式を要求しました。そして腕には、発売直後のモナコを自ら望んで着用。このとき劇中シーンとともにモナコは伝説となったのです。

 

2つの“世界初”を記録した歴史を持つモナコ。そのアヴァンギャルドな表情は、ファッションに敏感な人々から、時代を越えて根強い支持を受けています。