体の90%以上にタトゥーをしたカップル(出典:http://www.guinnessworldrecords.com)

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ギネスの世界記録認定者、もしくはその保持者になるには、飛びぬけたユニークさや技能が必要となる。このほど、体表の90%以上をタトゥーで覆ったカップルが話題となっている。このカップルはそれぞれ昨年に個別で「最も多く体にタトゥーを入れた高齢者」としてギネス記録に認定され、男女の年齢は75歳と67歳だという。

『guinnessworldrecords.com』が伝えたところによると、米フロリダ州メルボルンに住むシャーロット・グッテンバーグさん(67歳)は「世界で最も多くタトゥーを入れた高齢者女性」として、2016年9月7日にギネス記録に認定されている。

シャーロットさんのパートナーであるチャールズ・“チャック”・ヘルムケさん(75歳)もまた、高齢者男性部門で昨年8月2日に認定されており、このたび、2人の記録が書籍『ギネス世界記録2017』(2016年9月8日世界同時発売)に掲載され、再び複数のメディアで話題となっている。

シャーロットさんは、ギネス記録認定時に体表の91.5%がタトゥーで覆われていたが、現在は95%、チャールズさんは93.75%と体の表面がほぼタトゥーという状態だ。カラフルでユニークなタトゥーに覆われているカップルの体は、まるで動くアートキャンバスといっても過言ではない。

シャーロットさんがタトゥーを初めて入れたのは11年前だという。それまでもタトゥーに興味はあったが、前夫はシャーロットさんがタトゥーをすることを許さなかった。その前夫が2001年に他界し、誕生日を迎えたシャーロットさんはタトゥーを入れることを思いついたそうだ。

初めてのタトゥーはカラフルな蝶を胸に彫った。以降、どんどん体に好きなタトゥーを入れるようになった。日本の入れ墨文化が好きだというシャーロットさんは、日本を思わせる鯉や鶴、牡丹に竹、さらには大きくうねる波などのデザインを体のあちこちに入れている。

見た目が派手なため、かなり人目を引くようだ。しかしながらシャーロットさんの普段の生活は慎ましく、現在はライターとして生業を立てているほか、運動のパーソナルトレーナーやライフコーチなどの仕事も時折こなしている。

一方でパートナーのチャールズさんが初めてタトゥーを彫ったのは、米軍に所属していた1959年のこと。しかし、翌年に数か所タトゥーを入れた以降は2000年になるまでの40年間、タトゥーを一つも増やさなかったという。

シャーロットさんとはタトゥースタジオで知り合ったそうで、現在は2人合わせると世界で最も多くタトゥーを入れた高齢者カップルということになる。彼らの体にはもはや隙間がないほどタトゥーが施されてあり、チャールズさんの体もどくろや女人仏像など、シャーロットさんに負けず劣らずなんともカラフルだ。

シャーロットさんは、世界記録に認定された時に「奇跡的で、信じられないほど素晴らしいことだ」と喜んでおり、「タトゥーは古代アートであり美しいものです。個性の象徴でもあると思っています。タトゥーを入れている人とそうでない人同士が、互いに理解し尊重しあえる社会になれば」と思いを語っている。

出典:http://www.guinnessworldrecords.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)