オール沖縄ロケで撮影された

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 故新藤兼人監督の孫でもある新藤風監督による11年ぶりの新作「島々清しゃ(しまじまかいしゃ)」プレミア上映が1月12日テアトル新宿であり、新藤監督、ダブル主演の安藤サクラと伊東蒼が、舞台挨拶に立った。

 映画は、沖縄・慶良間諸島を舞台に、耳が良すぎて少しの音のズレさえも頭痛のタネになってしまう少女・うみ(伊東)と、東京から島へやってきたバイオリニストの祐子(安藤)が心を通わせていく様を描く。

 安藤は「沖縄の温かい風や色が五感にしみわたる映画を、新宿のど真ん中に届けられるのがうれしい」と笑顔で挨拶。「何か買おうと思うと宿の自販機しかない島だったけど、鹿やイタチがいた。(舞台となった)小学校から、みんながどこにいるかがわかるような島。地域の方、スタッフ、出演者、鹿も含めてみんなで作った作品」と小さな慶留間島での撮影を振り返った。

 蒼ちゃんは、劇中で吹奏楽部のフルートに挑戦。「全然音が出なくて泣きながら練習して、だんだん楽しくなった」と猛特訓をしたと明かし、安藤との共演について「さくらさんは、飼っている猫の話や、沖縄の木になりきって話をしてくれた」と撮影の合間のエピソードを披露した。

 本作のタイトルは、島々の清らかで美しい佇まいを歌い上げた普久原恒勇の沖縄民謡「島々清しゃ」からつけられた。この日は、映画にも出演し琉球民謡音楽器指導を行った金城盛長氏をはじめ、吹奏楽の楽器指導にあたった音楽家たちが「島々清しゃ」を合奏。蒼ちゃんはフルート、安藤は三線、新藤監督は合いの手のコーラスとして参加し、会場を盛り上げた。

 「転がれ!たま子」以来11年ぶりにメガホンをとった新藤監督は「島の力、音楽の力、子供の力が一つになった映画。言葉で変わりゆく人々の心をゆったりとした気分で見てほしい」と観客に呼びかけた。

 「島々清しゃ(しまじまかいしゃ)」は、1月21日から東京・テアトル新宿ほか全国順次公開。