探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回の相談者・中村明日香さん(仮名・33歳)は私の友人です。彼女は、横浜のお嬢様で、名門の大学を卒業。幼稚園からエスカレーターで進学したという、超お嬢様です。それなのにバリバリキャリアウーマンで、ある有名企業に勤務し、第一線の営業パーソンとして働いています。頭がよく、勘が鋭いから資産運用が得意。この若さにして、1千万円以上の金融資産を持っています。

依頼を受けたきっかけは、横浜みなとみらいにある、おしゃれなカフェで開催された女子会。独身アラサーの私たちが海を見ながらパンケーキを食べつつ、近況を報告していると、いつの間にかかなりヘビーな恋愛の話になります。

「こんなことを相談するのも変かもしれないけど、私の彼の行動がおかしいんだよね。結婚しようという話は持ち上がっているんだけど、話は進まないし、行動に謎が多いし。週末に“海外ロケだから”と連絡が取れなくなったことがあって、ザワっときたことがある」

探偵としての経験上、パートナーの女性が“ザワっときた”とき、大抵の男性は浮気をしています。それほど、女性の直感は鋭い。

それに明日香さんは、その抜群の勘を使い、金融資産を動かしているからほぼ間違いがないとみていいでしょう。ちなみに彼女の容姿は、吉高由里子さんにそっくりなクールビューティー。白ニットにトレンチコートを合わせたスタイリングが決まっています。まずは、彼のパーソナリティーを探るために、ふたりが出会った半年前から、話していただきました。

「出会いのきっかけは、職場の先輩に誘われて行った合コン。渋谷の隠れ家的なワインとお肉の店だったかな。そこで、彼氏と知り合ったんだよね。私、女子校育ちだから、基本的に男性が苦手じゃない。特にダメなのは“ザ・男っ”って感じのマッチョなメンズなんだけど、彼はその正反対で、細くてすらっとしてて超かわいいタイプ。35歳の独身で、とにかく運命的な人だったんだよね」

写真で笑っていたのは、無垢な少年のような、美中年男……

写真を見せてもらうと、若き日の小池徹平さんのような、キュートな30男が笑顔で写っています。明日香さんは、その合コンで連絡先を交換。彼は3歳年上で、大手広告代理店に勤務していました。その翌日、彼からLINEがきて、ふたりでデートすることに。そして付き合うことになったそうです。

「きちんと向うからデートに誘ってくれて、付き合ってくださいと宣言されるのが、すごくよかったんだよね。けっこう、アラサーになるとそこのところをうやむやにされて、傷つくこともあるじゃない。でも彼はきっぱり“付き合う”って決めてくれた。だから、浮気しているとは思うけど、信じたくない気持ちの方が大きいかも」

交際を開始して驚いたのが、彼が住んでいる家があまりにも古くて汚なかったこと。袋小路の奥にある傾いた木造平屋で、6畳1間にお風呂と台所があるだけ。

「場所は目黒区内なんだけど、築40年でかつては学生の下宿用だったんだって。ゴキブリは出るし、超寒いし“ないわ〜”って感じなんだけど、ホレた弱みで受け入れたんだよね。で、付き合って2か月経った頃、私のためにきれいな部屋に引っ越したいと言い出して、物件めぐりデートを開始。結婚するかも……とワクワクしていたら、ある日急に悲しい顔で引っ越しをやめると言ってきたんだよね。その原因は、お金がないから。経費の建て替え申請が遅れたりしているうちに、どんどん手持ちのお金が足りなくなったとか。“今100万円しかないんだよね。明日香ちゃんが望む家に住むのはムリだから、引っ越しを延期したい”と言われて」

明日香さんは実家暮らし。余裕で4桁貯金を達成しています。

「こっちはすっごく楽しみにしていたし、この結婚のチャンスを逃したくないと思って、100万円を無利子で貸すことを申し出たんだよね」

横浜生まれの女性は、低層住宅が好き。明日香さんが選んだのも、3階建てのマンションだった。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

女性側から、引っ越し代金の援助……愛情と男のプライドはどう変化したのか? その2へ続きます。